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おらほのことば~橘正一没後80年~

岩手県立図書館では、約2ヶ月に1度、様々なテーマを設けて企画展を開催し、当館所蔵資料を中心に貴重な資料を紹介しています。
地方独特の言葉が急速に失われつつあるいま、普段私たちが使っている言葉や、その豊かさについて改めて見直す機会としたく、本企画展では、岩手県内で使われてきた方言についての資料を、盛岡市出身の方言学者・橘正一をはじめとした研究者の足跡とともに紹介します。

企画展「おらほのことば~橘正一没後80年~」

盛岡市出身の方言学者・橘正一(たちばな しょういち)が39歳で没してから80年を迎えます。正一はことばを通じて民衆の思想・感情を知り、その歴史を明らかにしたいという思いで、闘病の傍ら全国の方言を研究しました。

日本の方言研究は明治期に一度盛んになり、昭和に入って再び興隆を見ました。当時からすでに方言の衰退は進み、やがては消え去るのではないかという懸念が強まっていました。それらを今のうちに収集し記録しておかなければ永久にその機会が失われてしまうと、半ば愛惜の念に駆られて多くの方言集が編まれたのだと、正一は言います。本企画展では正一の生涯をたどり、日本の方言研究について概観し、さらに岩手の方言を関連資料で紹介します。

全国各地で地方独特の言葉が影をひそめつつありますが、地方の特性・特色が盛んにアピールされる中、そこで使われる言葉――方言の持つ魅力もあらためて見直されていくはずです。地域に暮らす人々が用いてきた昔ながらの言葉を見つめなおし、言葉の豊かさを感じる機会となれば幸いです。

企画展開催情報

開催期間
令和2年8月1日(土曜日)~10月18日(日曜日)
会場
アイーナ4階
岩手県立図書館 展示コーナー

展示内容

企画展「おらほのことば~橘正一没後80年~」ポスター

このサイトについて

企画展「おらほのことば~橘正一没後80年~」をインターネット上でもご覧いただけるよう、内容の一部を公開しています。電子版目録・図録として、企画展のデジタル版として、お楽しみください。

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