• 医療保障と保健
  • 岩手の保健・医療・福祉
  • 少子高齢社会

岩手の保健福祉 1960~70年代を中心に

岩手県立図書館では、約2ヶ月に1度、様々なテーマを設けて企画展を開催し、当館所蔵資料を中心に貴重な資料を紹介しています。
本企画展では、国民皆保険制度が確立され、国民誰もが平等に保険医療を受けられるようになってから60年を迎えるにあたり、旧沢内村がかつて国に先駆けて行った老人医療費無料化の事績をはじめとした、岩手県内の医療・保健福祉分野における顕著な取り組みを紹介します。

企画展「岩手の保健福祉 1960~70年代を中心に」

全ての国民は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(日本国憲法25条の生存権)を有し、これを保障するのが社会保障制度といえます。その中で医療保険を取り上げると、国民皆保険の仕組みが確立され、国民誰もが平等に保険医療を受けられるようになってから、今年で60年になります。近代以降、自然科学の進展に伴い医学が飛躍的に発展し、病気の予防が可能となり、寿命が延び、現代においては単に長生きすることよりも、生活の質が一層問われるようになりました。今は地域包括ケアという考え方が一般化していますが、保健そして医療から福祉へと繋がる分野は本来、厳密には不可分のものと思われます。

1960~70年代当時、県内の乳児死亡率は高く、高齢者は医療費の自己負担もままならない状況でした。そうした中で、旧沢内村(現西和賀町)による乳児と高齢者の医療の無料化や乳児死亡率ゼロの達成は、国内で大きく注目されました。高度経済成長期と現在とでは様々な面で状況が異なりますが、当時から県内各地の自治体や保健・医療関係者などは住民の命と健康、暮らしを守るため、まさに包括的に活動してきました。そうした取り組みに触れることで、現在の社会保障制度を改めて見直す機会となれば幸いです。

企画展開催情報

開催期間
令和2年5月1日(金曜日)~7月19日(日曜日)
会場
アイーナ4階
岩手県立図書館 展示コーナー

展示内容

企画展「岩手の保健福祉 1960~70年代を中心に」ポスター

このサイトについて

企画展「岩手の保健福祉 1960~70年代を中心に」をインターネット上でもご覧いただけるよう、内容の一部を公開しています。電子版目録・図録として、企画展のデジタル版として、お楽しみください。

印刷用ファイルダウンロード