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物語に見る啄木

TVアニメーション『啄木鳥探偵處』

TVアニメーション『啄木鳥探偵處』
(c)2020 井伊圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会

金策に苦しむ歌人・石川啄木が、同郷の先輩・金田一京助をワトソン役に探偵稼業を始めるミステリー小説『啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)』。この作品のアニメ化を受け、小説・戯曲・エッセイなど、広く啄木を題材とした作品、啄木が登場する作品をご紹介します。

病苦と貧苦にあえぎながら、26歳の若さで世を去った薄幸の歌人・石川啄木。しかしその不遇な生活の中から多くの素晴らしい作品を生み出し、時代を経てなお、私たちに感動を与えてくれる――教科書に載っている啄木しか知らないという方は、もしかしたらこんなイメージをお持ちではないでしょうか。それも間違いではないのですが、もう少し踏み込んでみると、今まで知らなかった啄木の魅力を発見できるかもしれません。

物語に登場する啄木は、作品により人物造形も様々です。自信家・野心家・傲岸不遜・浪費家・嘘つき・甘えん坊・好色・サボり魔・嗜虐的・ひ弱・頭でっかち……など、人間味あふれる、しかしどこか憎み切れない愛すべきキャラクターとして描かれています。

啄木の26年の人生航路や、その時々の感情や思想、また周囲の人々との関係など、様々な角度から描かれた啄木に触れることによって、さらに石川啄木という人間およびその作品への理解が深まることと思います。

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