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過去の新着郷土資料(平成29年)

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平成29年12月の新着郷土資料(平成29年11月30日掲載)

資料名出版情報内容
書店員X
「常識」に殺されない生き方
長江 貴士∥著
中央公論新社 出版
価格 本体840円+税
2016年、書名と著者名を隠すという驚きの販売方法でヒットした「文庫X」。盛岡市の書店員である「文庫X」の仕掛け人が、アイディアの原点を語っています。優等生を演じ苦しんだ、という自身の半生から生まれた考え方は、生きづらさを抱えた多くの人々へのエールとなっています。「文庫X」の著者、清水潔氏との対談も収録されています。
武士道的一日一言 新渡戸 稲造∥著
山本 史郎∥解釈
朝日新聞出版 出版
価格 本体780
円+税
新渡戸稲造が厳選し、大正時代にベストセラーとなった、名言集の現代語版です。-仁がすぎれば弱くなる・人生は心で歩く・実が入ると稲はうつむく-味わい深い言葉を毎日一節づつ読めるよう、366の名言が掲載されています。新渡戸自身の言葉や文人、武人、キリストの言葉も紹介しています。
清心尼
気高く清廉に生きた女大名
松田 十刻∥著
盛岡タイムス社 出版
価格 本体1800
円+税
「遠野にすぎたるものあり。それは遠野南部の女城主、清心尼である」戦国時代から江戸時代にかけて、気高く生きた実在の女城主を描く心躍る歴史小説です。『盛岡タイムス』『胆江日日新聞』連載を改稿し単行本化したものです。
しろつめくさあかつめくさ 澤口 たまみ∥ぶん
安井 寿磨子∥え
福音館書店 出版
価格 本体389円+税
原っぱに咲くしろつめくさとあかつめくさ。良く似た花ですが、咲き方や集まる虫の種類に違いがあることを、柔らかな美しい絵とともに紹介した科学絵本です。しろつめくさの花の編み方が丁寧に描かれ、花かんむりや首飾りを作る楽しさが画面いっぱいにあふれています。著者は岩手県出身です。
石川啄木論 中村 稔∥著
青土社 出版
価格 本体2800円+税
詩人である著者は、啄木の詩・短歌・評論の現代的な意義について、斬新な視点から論じています。啄木の悲痛な境遇が作品に与えた影響を読み解き、時には狂気に近い心境が現れていると、作品を示しながら考察しています。また、啄木の小説家としての才能にも注目し「天鵞絨」を紹介しています。

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平成29年11月の新着郷土資料(平成29年10月31日掲載)

資料名出版情報内容
佐藤輔子
藤村永遠の恋人
及川 和男∥著
本の森 出版
価格 本体2000円+税
島崎藤村が愛し、小説のモデルとなった岩手県出身の佐藤輔子とは、どんな女性だったのでしょう?藤村と出会った頃の輔子は、明治女学校に学び、なぎなたに励む21歳。明治期の家意識に縛られ進路に悩む姿を、著者は輔子の日記から丁寧に読み取っています。1999年刊行の旧版に日記部分等の訂正・補筆を加えた改訂版。著者は一関市在住です。
点と魂と
スイートスポットを探して
小山 実稚恵∥著
梶山 寿子∥編著
株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス 出版
定価 本体1500円+税
日本を代表するピアニストである著者は、あらゆるものごとには有効な結果を出すための「点」があり、各界一流の人々は、その「点」を見極めていると言います。それは、繊細さをともなう人生の芯のようなもの。この「点」をキーワードに、大竹しのぶ・熊川哲也など12人のプロフェッショナルと語り合った対談集です。著者は盛岡市出身です。
美輪明宏と「ヨイトマケの唄」
天才たちはいかにして出会ったのか
佐藤 剛∥著
文藝春秋 出版
価格 本体2200円+税
伝説のシャンソン喫茶「銀巴里」で丸山臣吾としてスタートした彼は、いかにして美輪明宏という唯一無二のスターとなったのか。そこには三島由紀夫・寺山修司ら天才との出会いがありました。音楽プロデューサーである著者が記した、戦後音楽界の記録とも言える一冊です。著者は岩手県出身です。
影裏 沼田 真佑∥著
文藝春秋 出版
価格 本体1000円+税
主人公の「わたし」は、ただ一人の友人である同僚の日浅と釣りを楽しみ、穏やかな日々を送っています。しかし、次第に日浅の別の一面が明らかになり…。東日本大震災を背景に、抑制された語り口で、岩手の自然や繊細な心情が綴られます。盛岡市在住の著者は、本作で第157回芥川賞を受賞しました。
話者の言語哲学
日本語文化を彩るバリエーションとキャラクター
泉子 K.メイナード∥著
くろしお出版 出版
価格 本体4600円+税
本書は「話者とは何か」というテーマで、宮沢賢治作品やライトノベル、テレビドラマ等の言葉の意味を考察しています。著者は『春と修羅』を例に挙げ、賢治にとって「自己(話者)」とは、心に次々と浮かび消える心象のひとつに過ぎなかった、と言っています。また、ドラマ「あまちゃん」で、方言が効果的に使われていたことを、シナリオから詳細に分析しています。

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平成29年10月の新着郷土資料(平成29年9月29日掲載)

資料名出版情報内容
平泉の世紀 藤原清衡 高橋 富雄∥著
清水書院 出版
価格 本体1800円+税
蝦夷征伐以来の東北の歴史は、藤原清衡の登場をもって新しい時代へと転換し、清衡は「かなめ」の位置に立つ人物となりました。著者は、安倍氏から連なる清衡の出自や思想、源義経不遇のわけ、鎌倉幕府との比較等、多角的に「平泉の世紀」に迫っています。本書は、1984年刊行の新書版を復刊したものです。著者は岩手県出身です。
学びあいの場が育てる地域創生
産官学民の協働実践
樋口 邦史∥著
保井 美樹∥著
遠野みらい創りカレッジ∥編
水曜社 出版
価格 本体2500円+税
東日本大震災の復興においては、コミュニティの再生や医療・福祉などの“暮らしの復興”が課題となっています。その中で、遠野みらい創りカレッジは、“ふれあうように学ぶ場” を中心に据え、多くの人々の共感を得、遠野市の交流人口を拡大しています。全国に広がる地域創生を目指す活動の道しるべとも言える一冊です。
宛名のない手紙
建部清庵と杉田玄白
新谷 弘∥著
文芸社 出版
価格 本体1500円+税
江戸期、一関の名医・建部清庵は、食用できる植物の書物を著し、飢饉に苦しむ多くの民を救います。その清庵が、真の医学を求め切実な思いで書いた、宛名のない手紙とは…。そしてその問いかけに答えた男とは…。高い志を持ち『解体新書』を出版した、医師たちの友情と熱意が胸を打つ歴史小説です。
宮沢賢治の食卓 魚乃目 三太∥著
少年画報社 出版
価格 本体680円+税
賢治の暮らしぶりを、食べ物をモチーフに描いたコミックです。賢治自身も楽しんだ農学校での日々。貧しい生徒たちや病身の妹を思う賢治の温かな心が、画面から伝わってきます。ハヤシライスやアイスクリーム、食パンやおそばを通して語られる賢治の暮らしは、思いのほかにぎやかで活気に満ち、読後お腹がすくこと請け合いです。

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平成29年9月の新着郷土資料(平成29年8月31日掲載)

資料名出版情報内容
列島語り
出雲・遠野・風土記
赤坂 憲雄∥著
三浦 佑之∥著
青土社 出版
価格 本体2000円+税
古代文学者と民俗学者が、古事記・風土記・遠野物語を起点に、歴史からこぼれおちた敗者の立場にも目を凝らし、語り合った対談集です。遠野物語と古事記は、どちらも語り部と筆録者によって編まれたという類似点があることやオシラサマの語りの本来の姿、震災復興についても言及しています。
陸奥話記の成立 野中 哲照∥著
汲古書院 出版
価格 本体13500円+税
著者は、源頼義が安倍氏を追討した前九年合戦を解明する歴史学的側面と、この合戦を題材にした『陸奥話記』の成り立ちについて論じる文学研究的側面の両面から迫っています。合戦の期間は実は2カ月弱だった?『陸奥話記』には書きかえや演出がある?など、前九年合戦の意外な実相が見えてくる研究書です。
鉄の王
流星の小柄
平谷 美樹∥著
徳間書店 出版
価格 本体720円+税
時は宝暦四年、「とっかえべぇー」と呼ばわりながら江戸の町を行く鉄屑買いの重兵衛は、留松という子が差し出した、流星鉄を使った特別な小柄(こづか)を見て驚きます。その夜、重兵衛の案じていた通りの恐ろしいことが…。重兵衛は研ぎ師の百三郎、鋳掛屋の伊織ら仲間と共に、事件に巻き込まれて行きます。著者は久慈市出身です。
只野真葛の奥州ばなし
勝山海百合現代語訳
只野 真葛∥著
勝山 海百合∥現代語訳
荒蝦夷 出版
価格 本体2100円+税
滝沢馬琴を師と仰いだ只野真葛による、江戸期の仙台不思議ばなし27編を現代語に訳した短篇集です。時に恐ろしく時にユーモラスな話の数々は、淡々とした語り口で遠野物語にも通じる面白さです。各編に解説が添えられ、真葛や時代背景への理解が深まります。作家・女性史研究家の門玲子氏と訳者の対談も収録。訳者は奥州市出身です。
清水正の宮沢賢治論
解体・再構築批評によるケンジ童話論の革命
山下 聖美∥著
D文学研究会 出版
本体星雲社(発売)
価格 2000円+税
気鋭の文芸研究家である著者が、文芸評論家清水正氏のケンジ童話論を分かりやすくガイドする検証本です。清水氏は、賢治童話の言葉を徹底的に詮索し想像して、登場人物の心の闇をさらけ出しています。賢治童話の数字の神秘性や母性回帰願望を解き明かし、読者をより広い賢治世界へと解放する一冊です。

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平成29年8月の新着郷土資料(平成29年7月31日掲載)

資料名出版情報内容
原点
戦争を描く、人間を描く
安彦 良和∥著
斉藤 光政∥著
岩波書店 出版
価格 本体1800円+税
『機動戦士ガンダム』の生みの親である安彦良和のルーツは、学生時代を過ごした東北に?!ふるさと北海道の思い出、弘前大学での学生運動、世界の歴史への深い洞察等、安彦氏書き下ろしの「私の原点」と東奥日報編集局の斉藤氏によるドキュメントが掲載されています。斉藤さんは岩手県出身です。
新編 底なし淵 村田 久∥著
山と溪谷社 出版
価格 本体880円+税
渓流釣りにまつわる不思議な出来事を、みずみずしい筆致で綴ったエッセイ集です。胆沢川支流でのイワナ釣りや猿ヶ石川で出会った家族との幻想的な一夜。釣好きならずともぐいぐい引き込まれ、目の前で魚がはねるような臨場感を味わえます。著者の釣り仲間である夢枕獏氏の序文も掲載されています。著者は一関市在住です。
ILC/TOHOKU 小川 一水∥著
柴田 勝家∥著
野尻 抱介∥著
早川書房 出版
価格 本体1500円+税
「近未来、国際リニアコライダーが北上山地の地下に建設された」という設定で書かれたSF作品集です。数々の受賞歴を持つ3人の作家が、本県を舞台に心躍る未来図を見せてくれます。ILCは電子と陽電子を衝突させる巨大装置。なにやら難しそうですが、猊鼻渓・わんこそば・金色堂と身近な言葉が次々登場して、楽しめる一冊です。
物語が伝えるもの
『ドラえもん』と『アンデルセン童話』他
佐藤 義隆∥著
近代文藝社 出版
価格 本体2000円+税
著者は、時代を超えて愛される様々な名作を通して、物語について考察しています。第七章は、宮沢賢治の求めた本当の幸福について。賢治独自の法華経思想、宗教と科学の融合など、慣れ親しんだ作品の別の面に気づかされます。アンデルセンやルイス・キャロルなど海外作家の影響や賢治の恋についても言及しています。

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平成29年7月の新着郷土資料(平成29年6月30日掲載)

資料名出版情報内容
新渡戸稲造はなぜ『武士道』を書いたのか
愛国心と国際心
草原 克豪∥著
PHP研究所 出版
価格 本体940円+税
新渡戸稲造は日本に対する強い自信と誇りを持って 「武士道」を英語で書き、世界に発信しました。本書は新渡戸の思想と人生を、時代背景をふまえながら丁寧に描いています。グローバル時代を迎えた今こそ、新渡戸の活動を知ることに大きな意味がある、という著者の思いが伝わってきます。
吉田戦車 総特集
不条理ギャグのパイオニア
大増補新版
河出書房新社 出版
価格 本体1300円+税
吉田戦車のゆるゆる不思議ワールドの秘密とは?ロングインタビューのほか、伊藤理佐との夫婦対談、朝倉世界一との漫画家対談を掲載。総勢48名の豪華寄稿陣によるマンガ・エッセイ・評論、主要30作品徹底解説なども収録されています。吉田さんは奥州市出身です。
不可能を可能にする大谷翔平120の思考 大谷 翔平∥著
ぴあ 出版
価格 本体980円+税
父や恩師の言葉を心に刻み、二刀流という誰もなし得なかったことを可能にした大谷翔平選手。“限界が見えるまでやっていきたい”と言う彼の言葉に、背中を押される方も多いのでは?「甘いもの好き」や「マイナス思考」など意外な面も知ることができます。
シェイクスピア・カーニヴァル ヤン コット∥著
高山 宏∥訳
筑摩書房 出版
価格 本体1300円+税
ナチ台頭下のポーランドでユダヤ系知識人として戦ったヤン・コット。聖と俗、嘲笑と歓喜、死と再生に注目した、彼ならではのシェイクスピア劇の評論です。黒沢映画についての考察も必見。読後、黒沢明の『乱』をまた観てみよう、と思うかもしれませんよ。訳者の高山さんは、岩手県生まれ高知県育ちです。
Buddha 英語 文化
田中泰賢選集 3
田中 泰賢∥著
あるむ 出版
価格 本体3000円+税
第3・4章は賢治の詩がアメリカの詩人、ゲイリー・スナイダーとアレン・ギンズバーグに与えた影響について書かれています。スナイダーは英訳「雨ニモマケズ」を読み感銘を受け、ギンズバーグは自作の詩に賢治を登場させています。詩人としての賢治の魅力を再認識できる一冊です。

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平成29年6月の新着郷土資料(平成29年5月31日掲載)

資料名出版情報内容
火と縄文人 高田 和徳∥編
同成社 出版
価格 本体3,300円+税
縄文人はどんなくらしをしていたのか?本書は「火」を手がかりに、御所野遺跡の事例や民俗学の見地もふまえ、縄文人の世界観に迫っています。遺跡調査の詳細な記録から、家や木の実、骨を焼いていたという当時の人々のくらしが見えてきます。編者の高田さんは岩手県一戸町出身です。
岩手の民俗と民俗音楽 佐々木 正太郎//著
錦正社 出版
価格 本体1,800円+税
岩手県は民俗文化の宝庫。著者は昭和30年代初めから調査を開始し、県内各地を丹念に取材しました。人々の生活習慣が変わっていく中で記された、貴重な一冊です。盆踊り「ナニャトヤラ」、さんさ踊り、子守歌、鹿踊りなど内容は多岐にわたります。楽譜も多数掲載されており、子守奉公をした方の経験談に心を打たれます。著者は久慈市出身です。
クリスチャン・ボルタンスキー
アニミタス_さざめく亡霊たち
クリスチャン・ボルタンスキー∥[作]
畠山 直哉∥撮影
小林 康夫∥[ほか]著
パイインターナショナル 出版
価格 本体2,500円+税
フランスを代表する現代美術家クリスチャン・ボルタンスキーの東京での初個展の図録です。ボルタンスキーのインタビューも収録。「歴史がある場所には、そこに関わる人たちの亡霊が住んでいます」と語る彼の亡霊たちは、恐ろしいけれどどこかユーモラス。収録写真を撮影している畠山さんは、陸前高田市出身です。
未来の他者へ
『サクリファイス』『希望のエートス』批評集』
神山 睦美∥編著
響文社 出版
価格 本体1,600円+税
東日本大震災・福島第一原発事故をモチーフとした『サクリファイス』『希望のエートス』についての書評・批評を集めた一冊です。第三部では新たな段階へと向かう編著者が『サクリファイス』後に発表した評論等を収録。2016年の熊本地震を受けて記された、原発・戦争の放棄等についての提言が掲載されています。神山さんは水沢市出身です。
宮沢賢治の鳥
BIRDS LIVING IN IHATOV
国松 俊英∥文 舘野 鴻∥画
岩崎書店 出版
価格 本体1,700円+税
宮沢賢治作品には、いったい何種類の鳥が登場するのでしょう?その数、なんと70種類以上!ヒスイ色のかわせみ、天上をめざすよたか、ふくろう、はちどり…。国松さんは宮沢賢治学会・日本野鳥の会会員。「鳥」を通した独特の視点で賢治作品を読み解いています。鳥の息づかいまで感じさせる美しい絵と相まって、賢治世界を堪能できる一冊です。

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平成29年5月の新着郷土資料(平成29年4月30日掲載)

資料名出版情報内容
原敬と新渡戸稲造
戊辰戦争敗北をバネにした男たち
佐藤 竜一∥著
現代書館 出版
価格 本体1,700円+税
盛岡藩出身であるという意識を生涯持ち続け、戊辰戦争の敗北をバネに奮闘しつつ生きた原敬と新渡戸稲造。佐藤昌介、太田時敏、後藤新平ら、ふたりと密接な関係にあった人々の軌跡を交え、丹念に追っています。ふたりの偉人の繋がりや国のあり方、世界平和を考えるきっかけになる一冊です。
岩手ぶらり歴史探訪ルートガイド 盛岡歴史探見倶楽部∥著
メイツ出版 出版
価格 本体1,630円+税
岩手県内にある時代の盛衰を感じる文化遺産や街並み、城跡、文化人の足跡などを訪ねてみませんか? 「盛岡」「県北部」「花巻・遠野」「平泉・県南」「沿岸南部」の6エリアに分けて、岩手県の歴史ロマンあふれる27コースを掲載しています。交通機関・所要時間などもあわせて、丁寧に紹介しています。
海の蠍
明石海人と島比呂志ハンセン病文学の系譜
山下 多恵子∥著
未知谷 出版
価格 本体2,500円+税
ハンセン病療養所に隔離され、苦痛と孤独と死の恐怖の中で言葉を紡いだ、明石海人と島比呂志。社会的アイデンティティをすべて剥ぎ取られた極限状態のもと、生み出された彼らの作品を読み解いた評論集です。120枚にも及ぶ、『新潟日報』連載「島比呂志からの手紙」を加えた増補新版です。著者は雫石町出身です。
ホルケウ英雄伝
この国のいと小さき者 上
山浦 玄嗣∥著
株式会社KADOKAWA 出版
価格 本体1,800円+税
エミシが自治を行なってきたモーヌップ。坂東から移り住んできた豪族による、「米一石借りたら返す時は二石」という掟に、エミシの民は苦しめられていた。圧政に憤りを覚えた青年マサリキンは、女奴隷となる運命のチキランケを奪い、馬で逃亡を試みる-。壮大な古代史ファンタジーです。下巻も発行されています。
宮沢賢治コレクション 1
銀河鉄道の夜
童話Ⅰ・少年小説ほか
宮沢 賢治∥著
筑摩書房 出版
価格 本体2,500円+税
童話・詩作品を中心に、宮沢賢治の作品世界をより深く、より広く味わえるコレクションの第1巻です。代表的な童話・少年小説7篇に加え、「銀河鉄道の夜(初期形第3次稿)」「農民芸術概論」などが収録されており、巻末には長野まゆみさんのエッセイも掲載されています。

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平成29年4月の新着郷土資料(平成29年3月31日掲載)

資料名出版情報内容
町の未来をこの手でつくる
紫波町オガールプロジェクト
猪谷 千香∥著
幻冬舎 出版
価格 本体1,400円+税
駅前の空き地が広場と図書館に!? 高齢化・過疎化・財政難に直面していた岩手県紫波郡紫波町が生まれ変わった―。補助金や大手企業に頼らず、行政と民間が連携して進めるまちづくりは、一体どのようにして実現したのか。紫波町オガールプロジェクトの十年間の軌跡と全貌が丁寧に描かれています。
すずめ日誌 熊谷 勝∥著
青菁社 出版
価格 本体1,600円+税
初冬のある朝、庭木の枝に仲良く3羽のすずめがとまっていた―。頭でっかちで何とも可愛らしい姿のすずめは、普段どこにでもいると思われていますが、実は人と深い関わりがあります。四季を通して生きるすずめたちの姿を写し撮った魅力満載の写真集です。著者は岩手県一関市出身です。
流砂 ヘニング マンケル∥著
柳沢 由実子∥訳
東京創元社 出版
価格 本体2,400円+税
がんの告知を受け、まるで流砂に飲み込まれるような恐怖を味わった北欧ミステリの帝王は、絶望といかに闘ったのか―。67篇のエッセイには、著者の幼少の頃からのエピソードが様々な形で盛り込まれています。闘病記でもあり、遺言でもある一冊。訳者は岩手県出身です。
ゆきのひのおかいもの 小野寺 悦子∥文
菅野 博子∥絵
福音館書店 出版
価格 本体389円+税
犬のクロくんが、おばあさんに頼まれ、カゴをくわえてお買い物をしています。店の人はメモを見て、品物を入れ、代金をとってくれます。そのうちに雪がふってきました。どんどんどんどん雪が積もっていって…。健気なクロくんとおばあさんの、しみじみ心温まるお話です。
石川啄木論攷
青年・国家・自然主義
田口 道昭∥著
和泉書院 出版
価格 本体7,000円+税
石川啄木の評論と詩歌に関する考察が収められている一冊です。評論「時代閉塞の現状」をはじめとする啄木の自然主義文学批判から、啄木が同時代人にどのような影響を受けたのか、また、歌集「一握の砂」や詩編「呼子と口笛」の考察を通じて、新たな啄木像が提示されています。

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平成29年3月の新着郷土資料(平成29年2月28日掲載)

資料名出版情報内容
南部信直
戦国の北奥羽を制した計略家
森 嘉兵衛∥著
戎光祥出版 出版
価格 本体2,500円+税
南部家第二十六代、南部家の中興の祖といわれている南部信直。津軽為信・九戸政実の叛乱や秀吉による奥州攻めなど、数々の苦難を切り抜け、近世盛岡の基礎を築きました。戦国という波乱の時代を、どのように生き抜いていったのかが詳しく紹介されています。年譜や南部氏系図など収録されています。
わたしたちのカメムシずかん
やっかいものが宝ものになった話
鈴木 海花∥文
はた こうしろう∥絵
福音館書店 出版
価格 本体667円+税
あまり良いイメージをもたれない「カメムシ」。けれど、カメムシにも、色、模様、形などバラエティーにとんだ色々な種類がいます。そんなカメムシをみんなでさがして、調べているうちに、カメムシが子どもたちの「宝物」なっていく過程が描かれています。お話の舞台は葛巻町の小学校です。
古代和歌表現の機構と展開 津田 大樹∥著
新典社 出版
価格 本体12,400円+税
一首の歌の中には、その発想を導き成り立たせるための核となる語が存在する-。「心情語」「死の表現」「地名」など、歌の核となる語に着目した一冊です。「万葉集」を主とする古代和歌の表現の機構を確かめ、その成立する経緯と史的な展開を明らかにしています。著者は一関工業高等専門学校教授です。
カムパネルラ 山田 正紀∥[著]
東京創元社 出版
価格 本体1,800円+税
宮沢賢治作品―とりわけ「銀河鉄道の夜」を熱心に研究していた母が逝った。遺言に従い、花巻まで散骨に訪れた僕は、賢治が亡くなった昭和8年9月21日の二日前にタイムスリップしていた…。花巻を闊歩する賢治作品の登場人物、異様な殺人事件、時間と物語の枠を超えた本格長編SFです。

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平成29年2月の新着郷土資料(平成29年1月31日掲載)

資料名出版情報内容
シベリア出兵
近代日本の忘れられた七年戦争
麻田 雅文∥著
中央公論新社 出版
価格 本体860円+税
1917年11月に勃発したロシア革命。共産主義勢力拡大に対して翌年8月、反革命軍救出を名目にロシアへ派兵した日本は、バイカル湖畔まで占領する。だが、パルチザンや赤軍に敗退、虐殺にも遭遇し…。国内外の情勢の変化が丁寧に解説されており、酷寒の地での7年にわたる戦争の全貌が描かれています。著者は岩手大学准教授です。
よくわかる盛岡の歴史 加藤 章∥著
高橋 知己∥著
藤井 茂∥著
八木 光則∥著
東京書籍 出版
価格 本体1,300円+税
自然と共生した時代から、動乱の中世、盛岡藩の成立を経て現代まで、盛岡の歴史を分かりやすくまとめた一冊。専門書よりも読みやすい易しい語り口で紹介されています。「厨川柵落城の悲劇」「遅れた参勤交代」など興味をそそられるコラムが収録されており、盛岡をより詳しく知ることができます。
ねこ暦七十二候 南幅 俊輔∥著
洋泉社 出版
価格 本体1,300円+税
猫の暮らしぶりから、日本の四季を見つめ直してみませんか? 立春は猫たちの恋が始まり、小暑は元気に遊びまわります。大寒になると集まってだんごのように丸くなる…。ソトネコたちの季節に寄り添いながら、強くしなやかに生きる姿を、日本の旧暦とともに紹介しています。著者は盛岡市出身です。
地域の誇りで飯を食う!
“何もないまち”を変えた奇跡の物語
真板 昭夫∥著
旬報社 出版
価格 本体1,350円+税
東北の地方中小都市、岩手県二戸市。市長と60人の仲間が“おらが地域の宝探し”に立ち上がった。その小さな一歩はいつしか大きなうねりとなり、自信をなくしていた人々の心を揺さぶり始める―。市長3代、24年間にわたる活動の記録、奇跡のまちおこしの物語です。
宮澤賢治と法華経宇宙 渡邊 寶陽∥著
大法輪閣 出版
価格 本体1,700円+税
「法華経」に生き「法華経」に死した詩人・童話作家、宮沢賢治。賢治の追い求めた法華経世界とはいったいどのようなものだったのか…。彼の数々の作品からうかがえる法華経精神や理想、願い、生死観を「法華経」研究の第一人者である著者が、丁寧に読み解いています。

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平成29年1月の新着郷土資料(平成28年12月28日掲載)

資料名出版情報内容
岩手・宮城御朱印を求めて歩く札所めぐり奥州ルートガイド みちのく巡りん倶楽部∥著
メイツ出版 出版
価格 本体1,600円+税
宮城県から岩手県、福島県につらなるご利益いっぱいの奥州三十三観音、三陸三十三観音、仙台七観音の札所霊場を詳しく紹介している一冊です。それぞれの札所の歴史や境内の様子、御朱印を掲載しています。また、わかりやすい地図もあるので、札所めぐりが楽しくなること間違いなしです。
美しく住まいを整えるデザインのルール85 藤原 昭夫∥著  
結設計∥著
エクスナレッジ 出版
価格 本体2,400円+税
300棟以上の住まいを設計してきたベテラン建築家が、上手くいったことも失敗したことも含めて、「美しく居心地の良い住宅とは何か」を解説しています。図や写真も多数掲載されており、設計はもちろん、施工にも明るい著者ならではの「こだわり」が詰まっています。著者は盛岡市出身です。
あしたの君へ 柚月 裕子∥著
文藝春秋 出版
価格 本体1,800円+税
裁判所職員採用試験に合格し、家裁調査官に採用された望月大地。見習いの家裁調査官補は、先輩から親しみを込めて「カンポちゃん」と呼ばれる。窃盗を犯した少女、ストーカー事案で逮捕された高校生など、心を開かない相談者たちを相手に、悩み成長していく物語です。著者は岩手県出身です。
かっぱ 柳田 国男∥原作
京極 夏彦∥文
北原 明日香∥絵
汐文社 出版
価格 本体1,500円+税
遠野の川には、河童が多く棲んでいる。他の土地と違って、遠野の河童の顔は赤く、村の娘が産んだ子は河童だと噂された…。遠野物語の代表的ストーリー「河童」を京極夏彦による新たな語りと、人気イラストレーター北原明日香によって、美しくゾクゾクする絵本に仕上げた一冊です。
吉本隆明全集 1 吉本 隆明∥著
晶文社 出版
価格 本体6,300円+税
長く深い時間の射程で考えつづけた思想家・吉本隆明が、宮沢賢治について詩や童話、人柄や倫理観など多岐にわたって考察しています。米沢での学生生活のさなかに傾倒の深まった宮沢賢治についてのノートや、宮沢賢治序叙草稿第四、宮沢賢治童話論などが収録されています。

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