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過去の新着郷土資料(平成28年)

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平成28年12月の新着郷土資料(平成28年11月30日掲載)

資料名出版情報内容
アテルイと東北古代史 熊谷 公男∥編
高志書院 出版
価格 本体3,000円+税
律令国家の東北侵攻に真っ向から闘いを挑んだ古代蝦夷の族長、アテルイ。第一部では、アテルイの歴史像をめぐって、古代東北史を牽引する文献史学・考古学の第一人者らが激論をかわし、第二部では、考古学の観点から城柵や遺跡群を考察し、アテルイの世界をより深く解き明かそうとしています。
乙女の盛岡雑貨屋&カフェさんぽ
かわいいお店めぐり
グレアトーン∥著
メイツ出版 出版
価格 本体1,600円+税
ぶらりと出かけた先で、すてきな出会いが待っています。おしゃれな雑貨、ココだけの人気の一品、おもわず顔がほころぶカフェやパン、スイーツなど…。乙女のココロをくすぐる盛岡のお店全61軒を、おすすめ商品、こだわりなどとともに、エリア別に紹介しています。
痩せ姫
生きづらさの果てに
エフ=宝泉薫∥著
ベストセラーズ 出版
価格 本体1,800円+税
ダイエットやストレスが高じて摂食障害になってしまった女性たち。なぜそこまで痩せたいのか?―細さにこだわる本当の理由とは?―摂食障害に苦しむ女性の「生」を三十年余り見つめてきた著者が、彼女たちの「生きづらさの正体」と「その生の肯定」を描いていている一冊です。著者は岩手県在住です。
源流の集落の息づかい
岩手県住田町土倉をみつめて
大須 眞治∥著
時潮社 出版
価格 本体2,500円+税
通り過ぎる車の音も一瞬の内に森の中に消えてしまうような深い森を背にして、働き生活する人々の思いや悩みとは-。1997年に岩手県住田町土倉で行われた農村集落調査がまとめられている一冊。調査から15年後の座談会も収録されており、集落の変化や将来について語られています。
森荘已池ノート 森 荘已池∥著
盛岡出版コミュニティー 出版
価格 本体1,000円+税
あなたが知りたかった賢治がここにいる-。異様な「女人」の訪問、『春と修羅』花巻で印刷、ユーモアに満ちた短歌など、どのページを開いても気軽に読み進めることができる内容です。岩手初の直木賞作家・森荘已池が綴った、「感動」と「驚き」の全218篇が収録されています。

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平成28年11月の新着郷土資料(平成28年10月31日掲載)

資料名出版情報内容
『雑書』の世界
盛岡藩家老席日記を読む
細井 計∥著
岩手復興書店 出版
価格 本体1,852円+税
盛岡藩の三代藩主であった南部重直の指示によって記録が開始された『雑書』は、江戸時代初期から幕末に近い約200年間分から成っています。火事に離婚に参勤交代など、藩の首脳部である家老席が日々記録した日記を読み解いていくと、盛岡藩の日常が見えてきます。
遠野物語 柳田 国男∥著
新潮社 出版(新潮社文庫刊)
価格 本体430円+税
かつて山にかこまれ隔絶されていた岩手県遠野は、民間伝承の宝庫でもあった-。今なお語り伝えられている雪女、天狗、オシラサマ、オクナイサマ、ザシキワラシ…。遠野郷に古くより伝えられる伝説、怪異譚を丹念にまとめ、流麗な文体で綴った、柳田国男の民俗洞察の名著です。山本健吉、吉本隆明、三島由紀夫による解説も収録されています。
日本人と馬の文化史 久慈 勝男∥著
文眞堂 出版
価格 本体2,800円+税
馬はきわめて社会的な動物で、観察力や記憶力に優れています。古墳時代早期に列島にもたらされた馬はその影響力の強さで舶来文物を代表するものの一つでした。騎馬文化の成立と初期伝来から現代までを東アジア文化圏の視点でとらえ、馬と共に歩んだ日本人の意識や行動の特性を浮き彫りにしている一冊です。著者は岩手県出身です。
遠野奇譚 藍沢 羽衣∥著
エネルギーフォーラム 出版
価格 本体1,400円+税
ブラック企業を退社し、たまたま見かけた遠野のポスターに魅かれ、遠野を訪れる―。林業を営む一家に居候することになった女性の奮闘と、淡い恋愛、そして、遠野の地に息づく伝承をからめた物語です。座敷童子や赤い河童、火伏権現に神隠しなど、遠野をもっと知りたくなる一冊です。
宮澤賢治を追って
イーハトーボの虫たち
南部 敏明∥著
すずさわ書店 出版
価格 本体1,200円+税
1916年に宮澤賢治が地質の研修旅行で秩父を訪れたときの記録の考察の他、自然科学の分野で賢治が興味を持っていたもの、特にどの虫がどの作品に出てくるかなどが丁寧にまとめられています。また、賢治の文学について著者が思うことについても書かれています。

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平成28年10月の新着郷土資料(平成28年9月30日掲載)

資料名出版情報内容
田中舘愛橘ものがたり
ひ孫が語る「日本物理学の祖」
松浦 明∥著
銀の鈴社 出版
価格 本体1,800円+税
2016年で生誕160年をむかえる岩手県二戸市出身の田中舘愛橘。重力、地震、航空など多方面にわたる数多くの功績で「日本物理学の祖」といわれています。68回に及ぶ国際会議への出席、ローマ字の普及など日本の国際化に尽くした生涯を、ひ孫がエピソードをまじえながら伝えています。
旅はローカル線にのって。
rakra Presents

川口印刷工業株式会社ラ・クラ編集室 出版
価格 本体741円+税
ローカル線に乗って、新たな旅へ…。巻頭特集では由利高原鉄道、三陸鉄道、津軽鉄道が紹介されています。ノスタルジックな風景や美味しい食べ物などが掲載されており、北東北のローカル線の魅力が詰まった一冊になっています。鉄道ファンはもちろん、これから旅の計画を立てる人も楽しめる内容です。
先生、大事なものが盗まれました 北山 猛邦∥著
講談社 出版
価格 本体690円+税
愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレスが、犯行後カードを残した。「誰が?」ではなく「どうやって?」でもなく、「何が盗まれたのか?」――。灯台守学校に入学した雪子が幼馴染とともに調査に乗り出し、伝説の怪盗に挑む本格ミステリです。著者は盛岡市出身です。
しーっあれはなんのおと? 小野寺 悦子∥ぶん
城芽 ハヤト∥え
福音館書店 出版
価格 本体389円+税
ぷち ぴちん。庭の方から小さな音がした。なんの音? 窓の外があやしいと庭にでた時、また、ぴちん! ハチやかなぶんの羽音じゃないし、くさかげろうは止まったまんま。いったいなんの音なんだろう――。命あるものたちが立てるかすかな音に光を当てた絵本です。著者は盛岡市出身です。
日本文学全集 16
宮沢賢治/中島敦
宮沢 賢治∥著
中島 敦∥著
池澤 夏樹∥個人編集
河出書房新社 出版
価格 本体2,900円+税
宮沢賢治と中島敦の2人の天才作家の作品集です。宮沢賢治の作品では、自然と人間の欲望を綴った詩「春と修羅」や、病床で自らの死と対峙した連作詩「疾中」、「野はらのまんなかの祭のあるところ」をめぐる幻想的童話「ポラーノの広場」など、詩や童話19篇が収録されています。

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平成28年9月の新着郷土資料(平成28年8月31日掲載)

資料名出版情報内容
箱崎半島から見えた未来
震災ボランティアの5年間
早稲田大学学生ボランティアRINC∥編
早稲田大学出版部 出版
価格 本体1,000円+税
東日本大震災の被災地・岩手県釜石市の箱崎町で活動する、早稲田大学ボランティア「RINC」。ボランティア活動を通じ、箱崎町の人たちは次第にかれらに心を開くようになっていきます。悩み、考え、行動した学生たちが自らつづる五年間の成長の記録と、ボランティア経験がどのような意味を持つのかインタビューなどを通して探っています。
LOVELY
愛らしい鳥たち
熊谷 勝∥著
青菁社 出版
価格 本体1,500円+税
春を告げるウグイス、夏の草原のジャズシンガー・コヨシキリ、冬鳥の代表種ツグミ…。私たちにとって身近な小鳥たちは、他の動物たちに比べて表情豊かに撮影することが難しい生き物。そんな小鳥たちの愛らしいしぐさや表情を、室蘭市の美しい春夏秋冬の自然を背景に捉えた写真集です。著者は一関市出身です。
宮沢賢治の詩友・黄瀛の生涯
日本と中国二つの祖国を生きて
佐藤 竜一∥著
コールサック社 出版
価格 本体1,500円+税
中国人を父に、日本人を母に、二つの祖国をきびしい試練に耐えて生き抜いた詩人・黄瀛の評伝です。日中戦争前後と晩年に焦点を当て、宮沢賢治とも親交があり日中文化交流に身を賭した幻の詩人の一生を描いています。詩やエッセイなども収録されており、読み応えのある一冊となっています。
穴の本 ピーター ニューエル∥作
高山 宏∥訳
亜紀書房 出版
価格 本体1,600円+税
男の子が撃ったピストルが、フランス時計を撃ち砕き、壁に穴をあけて、台所のボイラーを撃ちぬき、お庭のブランコのつなを真っ二つ…。ピストルの弾は時空を超えて、世界のあちこちに穴をあけていきます。ページをめくるたびに楽しくなっていく、仕掛け絵本です。訳者は久慈市出身です。装丁の名久井さんは盛岡市出身です。
日本人の魂の古層 金山 秋男∥編著
居駒 永幸∥[著]
岩野 卓司∥[著]
中沢 新一∥[著]
明治大学出版会 出版
価格 本体2,600円+税
柳田國男、折口信夫が生み出した民俗学は、いまどこへ行こうとしているのか―。日本人の心の奥底に眠っている<他界>の位相、<異界>の倫理を探り、21世紀の民俗学の可能性をさまざまな角度から問う一冊です。第三章では宮沢賢治と石原莞爾のユートピア観の差異について取り上げています。

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平成28年8月の新着郷土資料(平成28年7月29日掲載)

資料名出版情報内容
すべての日本人へ
新渡戸稲造の至言
藤井 茂∥著
長本 裕子∥著
新渡戸基金 出版
価格 本体2,000円+税
「太平洋の架け橋」を目指し、国際人として活躍した新渡戸稲造。盛岡で過ごした幼年期、札幌農業学校に進みアメリカ・ドイツに留学した青年期、多くの職業を経験した壮年期など『新渡戸稲造全集』より引用した言葉とともに紹介している一冊です。新渡戸稲造の思想や人となりが詳しく解説されています。
自転車で見た三陸大津波
防潮堤をたどる旅
武内 孝夫∥著
平凡社 出版
価格 本体1,800円+税
3.11の東日本大震災で大津波に襲われた三陸海岸。大規模な土木工事が続く400kmの沿岸被災地を輪行サイクリングでたどった紀行文です。小さな集落を一つ一つながめ、土地ごとに違う被害の様子や、そこで営みを続ける人々の声など、テレビや新聞ではわからない現地の有り様に迫っています。
みちのく平泉を歩いた文化人たち 岩渕 国雄∥著
文芸社 出版
価格 本体1,500円+税
過ぎ去りし日の平泉がここに――。菅江真澄、水原秋櫻子、津田左右吉、幸田露伴、岡本太郎など、平泉を訪れた文化人は数多くいます。彼らの足跡をたどり、平泉や一関地方との意外な関わりを紹介しています。また、彼らの作品に見える「みちのく」を、多角的な視点をもってまとめあげています。
海の子山の子地球の子
大切なことってなんだろう
里生 海歩子∥作
大沼 実恵∥絵
ツーワンライフ 出版
価格 本体1,200円+税
地球上では、いろんなことがおきてるよ。地球にくらすぼくらに大切なことってなんだろう? 自然をよくみて、いつでも災害にそなえよう――。地球での「純粋な営み方」を伝える、子どもたちのための防災教育絵本です。東日本大震災の写真も掲載されています。著者の里生さんは大槌町、大沼さんは岩手郡出身です。
石川啄木 ドナルド キーン∥著
角地 幸男∥訳
新潮社 出版
価格 本体2,200円+税
現代歌人の先駆となった啄木の壮烈な生涯をたどる本格的な評伝です。啄木が自らの「故郷」と呼んだ渋民村。函館、小樽、釧路を転々とした北海道での漂泊。金田一京助との厚い友情。通常の書き方とは異なる『ローマ字日記』についても資料をもとに丹念に考察されています。

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平成28年7月の新着郷土資料(平成28年6月30日掲載)

資料名出版情報内容
八幡平への恋文 今川 友美∥著
岩手復興書店 出版
価格 本体700円+税
岩手県八幡平市。そこに暮らす人たちの話に何気なく耳を傾けていたとき、その恋は突然やってきました―。八幡平の四季折々の風景や、習俗、営みのなかに深く刻まれた人々の息遣いを、大都会を離れ、八幡平市で暮らし始めた女性が、みずみずしい視点で切り取り、綴るルポタージュです。
新渡戸稲造と歩んだ道 佐藤 全弘∥著
教文館 出版
価格 本体2,000円+税
教育者・国際人・社会改良家として大きな足跡を残した新渡戸稲造。戦後70年が過ぎた今、その精神を現代人にわかりやすく語りかけるメッセージ集です。新渡戸の人間的魅力に迫るユーモア溢れるエピソードや、国際平和を求める思想、また、その功績について丁寧に紹介しています。
それでも、海へ
陸前高田に生きる
安田 菜津紀∥写真 文
ポプラ社 出版
価格 本体1,500円+税
「じいちゃんがとってきた白いお魚が、もう一回食べたい」孫の一言に背中をおされて、漁師は再び海に出た…。陸前高田市広田半島の先端に位置する港町、根岬。この土地に暮らすある漁師と孫を追ったノンフィクション写真絵本です。自然の脅威と恩恵の両面を受け入れて、震災から立ち上がろうとする人々の姿を描きだしています。
コミックいわてぃー 朝陽 昇∥[ほか]著
銀杏社 出版
価格 本体700円+税
岩手県の自然、歴史・文化など様々な魅力を岩手ゆかりのマンガ家の感性で描いた一冊。巻頭の特集をはじめ、2016年希望郷いわて国体・大会を題材にした作品も収録されており、読み応えのある内容となっています。岩手のことを絵で見て読んで楽しめる要素がふんだんに盛り込まれています。
あまがえる、のはらへ 澤口 たまみ∥ぶん
磯部 光太郎∥え
福音館書店 出版
価格 本体389円+税
田んぼのおたまじゃくしに脚がはえ、ちいさな緑色のカエルになりました。慣れ親しんだ田んぼをはなれ、カエルたちは野原をめざします。ゆび先の丸い吸盤をつかい石をこえ、坂をのぼった先に待っていたものとは―。カエルたちは、無事に野原にたどりつけるでしょうか? 著者は盛岡市出身です。
宮沢賢治「風の又三郎」現幻二相ゆらぎの世界 西郷 竹彦∥著
黎明書房 出版
価格 本体5,300円+税
なぜ物語は「九月一日」から始まるのか? 高田三郎は「風の又三郎」か? なぜ、「子供・子ども・こども」などの表記がみだれるのか? それは、作者・宮沢賢治が意図的にしたことである―。言葉の魔術師・宮沢賢治の本領が発揮された「風の又三郎」。現幻二相の構造を持つ世界の謎を一挙に解明しています。

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平成28年6月の新着郷土資料(平成28年5月31日掲載)

資料名出版情報内容
知られざる久慈・歴史ロマン
長久寺の謎に迫る
弥藤 邦義∥著
[弥藤邦義] 出版
価格 本体1,388円+税
かつて久慈にあったという長久寺について調査し、二戸浄法寺にある天台寺や三戸南部氏、京都の寺院、現在は花巻市で再興された長久寺などとの関連を読み解いています。加えて久慈地方の古代中世期の歴史にも触れており、多くの謎を秘めた久慈の歴史の解明が進む一冊です。
超電導リニアの謎を解く 村上 雅人∥著
小林 忍∥著
シーアンドアール研究所 出版
価格 本体2,200円+税
東京と大阪間を約一時間で結ぶ夢の超特急「超電導リニア」。浮きながら高速移動を可能にした驚くべき超電導のメカニズムや、高速走行を支える最新技術、リニア開発成功までの歴史と舞台裏などを図解でわかりやすく解説しています。著者の村上さんは盛岡市出身です。
ヤマユリワラシ
遠野供養絵異聞
澤見 彰∥著
早川書房 出版
価格 本体700円+税
嘉永3年、南部藩・遠野。城下に住まう外川市五郎は、絵を描くことを好む風変りで孤独な青年。ある日、迷い込んだ山里で、彼は座敷童のような少女・桂香と出会う。やがて共に暮らし始めた2人が生み出したものとは…。後世に「供養絵額」と呼ばれる肖像を遺した絵師・外川仕候を描いた歴史ファンタジーです。
あいうえ どうぶつ おやつはなあに 小野寺 悦子∥文
加藤 チャコ∥絵
福音館書店 出版
価格 本体389円+税
「あいうえおにぎり おっとせいのおやつ」「はひふへほっとここあ ほたるのおやつ」など、あいうえおのリズミカルな詩にのせて、動物たちのおやつを紹介しています。元気な言葉と表情豊かな動物の絵が楽しい「あいうえお」絵本の第二弾です。著者は盛岡市出身です。
あしたがすき
釜石「こすもす公園」きぼうの壁画ものがたり
指田 和∥文
阿部 恭子∥絵
ポプラ社 出版
価格 本体1,300円+税
東日本大震災後、子どもたちが安心して遊べる場所をつくるために、たくさんの知恵と力が集結し、岩手県釜石市の山あいに「こすもす公園」と「きぼうの壁画」がつくられました。大人たちが行った壁画づくりを通し、震災で傷ついた子どもたちの心が復興していく様子を描いたドキュメンタリー絵本です。
宮澤賢治、山の人生 澤村 修治∥編著
よこて けいこ∥絵
エイアンドエフ 出版
価格 本体2,400円+税
山に親しみ、自然に対する豊かな感受性を育んだことで生まれた宮沢賢治のことばを、解説をつけて紹介しています。「雨ニモマケズ」「銀河鉄道の夜」など有名な作品はもちろん、手紙や劇の台本なども収録されています。不思議な山の達人・宮沢賢治の人物と生涯を丁寧に紹介しています。

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平成28年5月の新着郷土資料(平成28年4月28日掲載)

資料名出版情報内容
国王の道(エル・カミノ・レアル)
メキシコ植民地散歩「魂の征服」街道を行く
阿部 修二∥著
未知谷 出版
価格 本体3,000円+税
宣教の情熱だけを懐に険しい山を越えて徒歩3千キロ―。メキシコ市からサン・フランシスコへ原住民改宗を推進したスペイン人修道士たち。「国王の道」を行く彼らの足跡をたどり、知られざるアメリカ史を明らかにしています。図版カラー30点、モノクロ131点が収録されています。著者は花巻市出身です。
藤原秀衡
義経を大将軍として国務せしむべし
入間田 宣夫∥著
ミネルヴァ書房 出版
価格 本体3,000円+税
父・基衡の死去を受けて平泉藤原氏第三代当主となり、仏教文化の大輪を花開かせた秀衡。争乱期には軍事優先路線への転換を図り広域軍政府樹立を目指しますが、志なかばでたおれてしまいます。波乱万丈の人生をおくった秀衡が抱いていた国づくりのイメージを明らかにし、当時の平泉の様子を文献・発掘史料をもとに再検証しています。
海が消えた
陸前高田と東日本大震災 宮沢賢治と大船渡線
佐藤 竜一∥著
ハーベスト社 出版
価格 本体1,600円+税
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。津波で多くの親戚・知人をなくした著者が、自分に近い人々に焦点を当てながら故郷について綴っています。生者と死者の有り様を通して、陸前高田の今を伝える一冊です。高田松原と奇跡の一本松や宮沢賢治と大船渡線との関わりについても紹介しています。
石の記憶 高橋 克彦∥著
文藝春秋 出版
価格 本体710円+税
土地の記憶を読み取る霊能力者・火明継比古により、秋田県鹿角市の巨大ストーンサークルに残された太古の記憶が解き放たれる幻の伝奇ロマン。表題作ほか、道に迷い母親が自殺した別荘に辿り着いてしまった男の恐怖を描いた「母の死んだ家」や、盛岡の裏長屋を舞台にした幽霊譚「玄関の人」など、全9編を収めた傑作ホラーの短篇集です。
詩の練習
宮沢賢治特集
天沢 退二郎[ほか]∥著
明星大学教育学部平澤信一研究室 出版
頒価不明
「風の又三郎の謎に迫る」「宮沢賢治と中原中也」「宮沢賢治と創作」など、14名の執筆者による宮沢賢治についての考察や詩、エッセイなどがまとめられた一冊です。「家族」と「鳥」というモチーフについての対談も収録されており、様々な角度から宮沢賢治とその作品について書かれています。
啄木の手紙を読む 池田 功∥著
新日本出版社 出版
価格 本体2,000円+税
2016年2月に生誕130年を迎えた石川啄木。その手紙は100年以上前に書かれたものでも、ブログ感覚で今の読者に訴えてくるものがあります。恋文、借金依頼、思想の深まり…。まるで小説の一場面を読むような手紙を読み解くことで、新たな石川啄木像が発見できます。

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平成28年4月の新着郷土資料(平成28年4月2日掲載)

資料名出版情報内容
喫茶店の時間
rakra Presents

川口印刷工業株式会社ラ・クラ編集室 出版
価格 本体741円+税
これまでrakraに掲載された喫茶店特集を再編集。新たな取材によるお店も加えた集大成です。「愛され続ける街のスタンダード喫茶」「ひと足のばして郊外カフェ」「喫茶店の名物メニュー」など54店舗を紹介しています。案内マップも収録されており、本を読んだ後には喫茶店へ足を運んでみたくなる一冊です。
食品に関する法律と実務がわかる本 佐伯 龍夫∥著
日本実業出版社 出版
価格 本体2,000円+税
食品衛生法・食品表示法・JAS法・不正競争防止法などの食品関連法を、実務に沿ってやさしく解説しています。間違いのない「食品表示」、取引に必要な「商品規格書」「安全証明書」「産地証明書」等の書き方も実例とともに紹介しており、小規模の食品メーカー等向けの入門書です。著者は釜石市出身です。
図解よくわかるブルーベリー栽培
品種・結実管理・良果多収
玉田 孝人∥著
福田 俊∥著
創森社 出版
価格 本体1,800円+税
春の小花、夏の成熟果、秋の紅葉が魅力のブルーベリー。庭先栽培や経済栽培の初心者を対象に、ブルーベリーの生態、特性、主要品種を紹介しています。さらに樹を健全に育てるための苗木の植えつけ方から栽培管理、整枝・剪定、収穫法、利用加工のポイントをイラスト、図表、写真を使いながら解説しています。著者の玉田さんは岩手県出身です。
1冊でわかる村上春樹 村上春樹を読み解く会∥著
神山 睦美∥監修
KADOKAWA 出版
価格 本体1,300円+税
作品に共通するメタファー、現実世界と深層意識の二重構造など、難解な村上ワールドを読み解き、村上春樹がわかるようになる本です。翻訳やエッセイを含めたほぼ全作品を取り上げ、その意味することを明らかにしつつ、さらなる作品の楽しみ方を解説しています。監修の神山さんは奥州市出身です。
牛飼いの夏 村井 直衛∥著
盛岡出版コミュニティー 出版
価格 本体1,200円+税
奴がいる―。牛舎の異変に気づいた牛飼い夫婦の涼太と多恵。鉄扉を引き開けると、そこには百キロを超す熊がいて…。東日本大震災の影響や有害鳥獣を駆除するハンターの減少など、岩手の自然の中で共に暮らす人間と動物たちの、様々な問題を浮き彫りにしてつむがれる物語です。表題作ほか、全5編を収録しています。
雨ニモマケズ 宮沢 賢治∥詩
松成 真理子∥絵
あすなろ書房 出版
価格 本体1,000円+税
宮沢賢治の没後発見された私物の黒い手帳に、メモのように記されていた詩「雨ニモマケズ」。賢治の澄んだ心と、その奥に燃えるしずかな情熱が生んだ決意の詩を、長年絵本化したいと願い続けてきた画家である著者が、渾身の力を込めて描きました。

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平成28年3月の新着郷土資料(平成28年2月29日掲載)

資料名出版情報内容
まちの本屋
知を編み、血を継ぎ、地を耕す
田口 幹人∥著
ポプラ社 出版
価格 本体1,500円+税
ネット書店の台頭、市場の縮小、「書店空白地域」の急増―。今日、書店の置かれる状況は厳しさを増しています。この時代における、リアルな書店の存在価値とは?「まちの本屋」の活路はどこにあるのか?といった書店の今と未来について、書店員の視点から語っています。著者は西和賀町出身です。
盛岡城 探訪ブック
美しい石垣に秘められた城の歴史
萩原 さちこ∥監修
川口印刷工業 出版
価格 本体1,389円+税
美しい石垣が魅力の盛岡城のみどころや歴史が、「盛岡城入門」「城と攻防」「失われた石垣」など51話にまとめられて紹介されています。城郭のミニ辞典や写真・図版も豊富に収録された、訪ねて・見て・読んでも楽しい城歩きガイドです。
これだけ!単位 伊藤 幸夫∥著
寒川 陽美∥著
秀和システム 出版
価格 本体1,300円+税
私たちの身の回りにはさまざまな単位があります。そんな単位に関して、まずは、“これだけ”というポイントを絞り、初学者や、学び直しの人でもわかるように、知って得する情報から意外な歴史までを解説しています。基礎・基本から学びたい人に向けた入門書です。著者の伊藤幸夫さんは岩手県出身です。
老農
北上高地の生40年の記録 写真集
堀 忠三∥著
一葉社 出版
価格 本体4,000円+税
岩手の奥地・北上高地の厳しい自然と折り合いを付けながら、真摯に精一杯に、営営と生きてきた人びと。そこで生活する老農たちの味わい深い表情やしぐさには、私達が忘れかけてしまった生の原点があります。40年の長きにわたり北上高地の集落を訪れ、人びとの暮らしと自然とを撮影し続けてきた著者のモノクロ写真集です。
岬のマヨイガ 柏葉 幸子∥著
さいとう ゆきこ∥絵
講談社 出版
価格 本体1,500円+税
両親を亡くした小学生の萌花、夫から逃れたゆりえが狐崎の駅に降り立った時、そこに大震災が起こる。避難先で二人に救いの手を差し伸べたのはキワという老婆だった―。震災を機に始まった女3人の不思議な共同生活の物語です。岩手県出身の著者によるデビュー40周年記念作品です。
石川啄木の百首
歌は私の悲しい玩具である。
小池 光∥著
ふらんす堂 出版
価格 本体1,700円+税
「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」をはじめ、『一握の砂』・『悲しき玩具』の中から、石川啄木の短歌を百首取り上げて、一首ずつ丁寧に読みといています。啄木短歌を「近代の無名無数の人々のこころに、そっとその失楽失意への共感と慰めをあたえる」と評する著者による入門書です。

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平成28年2月の新着郷土資料(平成28年1月29日掲載)

資料名出版情報内容
アイデアいっぱい紙せいさく
“身近な紙素材×キホンの技法”でこんなにできる!
田代 耕司∥著
メイト 出版
価格 本体1,800円+税
紙でいろいろなものを作ろう!新聞紙や折り紙など身近で手頃な紙素材を使って、折る・貼る・切るといったキホンの技法にくり返し楽しく挑戦できます。紙の基本知識、紙の製作にあると便利な造形用具の紹介も収録されています。著者は宮古市出身です。
のせ猫プレミアム SHIRONEKO∥著
宝島社 出版
価格 本体800円+税
過去5作品からよりすぐりの写真を一冊にまとめた「のせ猫」シリーズのベスト版。長男シロをはじめ、総勢6匹の「のせ猫」ファミリーのかわいい写真が満載です。お花や果物など彼らの「のせ技」の安定感も必見です。「のせ猫」ファミリーは、岩手県ののどかな里で暮らしています。
名作マンガの間取り 新版 影山 明仁∥著
SBクリエイティブ  出版
価格 本体1,000円+税
木造建築の一軒家、貧乏長屋、マンションタイプ…。マンガやアニメで背景として描かれる主人公の家の断片を集め、盛岡で不動産業に携わる著者が間取りを描きました。2008年刊『名作マンガの間取り』に、新たに26点を加えた新版です。全58軒の間取りが収録されています。
『源氏物語』深層の発掘
秘められた詩歌の論理
熊倉 千之∥著
笠間書院 出版
価格 本体5,500円+税
日本語の本質を押さえた丁寧な検証から、「匂兵部卿」に始まる光源氏死後の続編が紫式部作でないことを実証しています。さらに、漢詩の論理や和歌の数理を駆使して、当時の宮廷社会の問題を批判し、主題をテクストのなかに埋め込んだ斬新な手法を発掘しています。著者は盛岡市出身です。
どんぐりと山猫 木版画 宮沢 賢治∥作
畑中 純∥画
蒼天社 出版
価格 本体1,500円+税
ある土曜日の夕がた、一郎に届いた「山猫」からのおかしなはがき。それは「めんどうな裁判」の招待状でした。一郎は喜んで山の中に「山猫」を訪ねて行きますが…。宮沢賢治の世界を、漫画家である著者が版画化しました。
賢治さんのイーハトヴ
宮沢賢治試論
井上 寿彦∥著
風媒社 出版
価格 本体1,600円+税
時空にとらわれない天地<イーハトヴ>を舞台に繰り広げられる、賢治のユニークな作品世界。<自然>への憧憬と畏怖を描いた賢治の作品を読み解いています。中部児童文学会の機関誌『中部児童文学』連載が単行本化されました。

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平成28年1月の新着郷土資料(平成27年12月28日掲載)

資料名出版情報内容
岩手のホームスパン LLPまちの編集室∥企画
LLPまちの編集室 出版
価格 本体2,000円+税
羊毛を手紡ぎ・手織りした織物を「ホームスパン」といいます。もともとイギリスで始まった生活文化が、なぜ日本に渡り、岩手で受け継がれているのでしょうか。全国でも有数の産地である岩手県内の各工房を訪ね、貴重な資料をもとに、その歩みと奥深い世界がまとめられています。
感じる言葉オノマトペ 小野 正弘∥著
株式会社KADOKAWA 出版
価格 本体1,700円+税
わくわく、どきどき、ふわふわ…。感覚を伝える擬音語・擬態語「オノマトペ」。「万葉集」から夏目漱石の「こころ」まで、さまざまな用例を挙げながら、言葉の意味の変遷をたどり、曖昧な意味の根本にある共通点を解き明かしています。著者は一関市出身です。
釜石の夢
被災地でワールドカップを
大友 信彦∥著
講談社 出版
価格 本体650円+税
2019年日本ラグビーワールドカップの開催地のひとつに選ばれた釜石。新日鐵釜石時代に7連覇を達成したラグビーの街は、復興か、招致かで揺れていました。ワールドカップ招致に向かって立ち上がったラガーマンと、地元開催に町の未来を見る市民の姿を描くノンフィクションです。
綺良のさくら 今井 絵美子∥著
角川春樹事務所 出版
価格 本体1,600円+税
綺良は南部藩御側用人・桜木兵庫のひとり娘。初代藩主利直の五男・彦六郎が発した「大人になったら、正室に迎えてやるからな」という言葉を大人になっても心に秘めていたが、彼女を待ち受けていたのは過酷な運命だった―。時代の波に翻弄されながらも、次々と襲いかかる苦境に挫けることなく、果敢に宿命と対峙する姿を描いた歴史時代小説です。
とんぼとんぼあかとんぼ 澤口 たまみ∥ぶん
サイトウ マサミツ∥え
福音館書店 出版
価格 本体389円+税
頭の上をすいっと飛んで、草のてっぺんにとまったあかとんぼ。まわりを見ると、木の枝、草の葉、すすきの穂…とんぼがいっぱいとまってる。からだの赤いあかとんぼ、顔まで赤いあかとんぼ。はねに模様のあかとんぼ。わたしの指にもとまるかな?秋の草原で、さまざまなあかとんぼに出会います。作者は岩手県出身です。
ジョバンニの銀河カムパネルラの地図
「銀河鉄道の夜」の宇宙誌
椿 淳一∥著
同時代社 出版
価格 本体 2,000円+税
「銀河鉄道」はいったいどこを走っていたのでしょうか?「僕が読みたいのは、あいまいな宮沢賢治ではない。僕たちは、僕たちの『銀河鉄道の夜』を明確にして読むべきなのだ。そして『銀河鉄道の夜』にはその価値がある」と語る著者が、宮沢賢治が描いた宇宙を精密な地上地図として再現し、賢治の銀河の明確な再構成を試みています。

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