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過去の新着郷土資料(平成27年)

過去にご紹介した新着郷土資料の一覧です。
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平成27年12月の新着郷土資料(平成27年11月30日掲載)

資料名出版情報内容
北のつわものの都・平泉 八重樫 忠郎∥著
新泉社 出版
価格 本体1,600円+税
「平泉藤原氏」三代の都であった平泉。政庁があった柳之御所遺跡の発掘成果をもとに、北のつわもの(武士)たちの集大成、平安京とは異なる北の都としての姿を描き出しています。オールカラーの写真・地図が豊富に掲載され、平泉の歴史がコンパクトにまとめられた一冊です。
あぁ、わが街に砲弾の雨が降る
釜石を二度も襲った艦砲射撃で千人の命が!
千田 ハル∥文
村上 伊三雄∥絵
ツーワンライフ 出版
価格 本体926円+税
昭和20(1945)年7月14日と8月9日、二度も艦砲射撃で砲撃された釜石。工場も街も破壊され、亡くなった人は1000人を超えました。著者が自らの戦争体験を基に、平和と命の大切さを訴えています。巻末には、釜石市における戦災の状況を知ることができる資料も収録されています。
異郷被災
東北で暮らすコリアンにとっての3.11
東日本大震災在日コリアン被災体験聞き書き調査プロジェクト∥編
荒蝦夷 出版
価格 本体2,700円+税
「異郷の地で、巨大な災害に遭遇するとは、いかなる出来事なのか」―。3.11直後の非常事態を被災地域に住むコリアンたちはどのように生き抜き、また地域住民との関係はどのようなものだったのでしょうか。岩手・宮城・福島の被災3県で東日本大震災を体験したコリアンたちの聞き書きの記録です。
甲子園100年物語
輝いた東北の男たち
日刊スポーツ新聞社(東北総局)∥著
日刊スポーツ出版社 出版
価格 本体1,500円+税
大谷翔平、菊池雄星ら現在はプロで活躍する選手から、甲子園を最後に野球から離れ別の道を選んだ人まで―。高校野球100年の歴史の中で、東北から全国に挑んだ選手、監督らが思い出や秘話を語っています。準優勝編、名監督編、ユニーク選手編など10シリーズ60回に及ぶ『日刊スポーツ』東北版連載が単行本化されました。
クラン
警視庁捜査一課・晴山旭の密命 1
沢村 鐵∥著
中央公論新社 出版
価格 本体680円+税
渋谷の片隅で警察関係者の遺体が見つかった。明らかな他殺体を自殺と断定した鑑識課の検視官・綾織美音。疑念を抱いた捜査一課上層部は晴山旭警部補に内偵を命じるが、真実とともに現れたのは警察内に潜む巨大な闇の存在だった―。釜石市出身の著者による新シリーズです。
石川啄木
若者へのメッセージ
西脇 巽∥著
桜出版 出版
価格 本体2,000円+税
戦争や貧困の時代を、個人の不条理な宿命を、人間関係の苦闘を生ききった石川啄木。26歳で亡くなった啄木が経験した苦しみや喜びからメッセージを取り出し、紹介しています。たいへんな時代を生きる若者たちへ、ベテラン精神科医が処方する「読むクスリ」です。

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平成27年10月の新着郷土資料(平成27年9月30日掲載)

資料名出版情報内容
図説実話で読み解く!武士道と日本人の心 山本 博文∥監修
青春出版社 出版
価格 本体1,110円+税
なぜ、新渡戸稲造の「武士道」は世界で絶賛されたのでしょうか? 現代人にとってはわかりにくい部分もある「武士道」の本文について、実際にあったエピソードと豊富な図版で丁寧に解説しています。日本人としてもう一度知っておきたい、いまに生きる「武士道」の知恵と教えが紹介されています。
ブルーウォーター・ストーリー
たった一人、ヨットで南極に挑んだ日本人
片岡 佳哉∥著
舵社 出版
価格 本体1,800円+税
航海計器や通信手段が不十分だった1980年代。たった一人で全長7.5メートルの小さなヨットに乗り込んで太平洋を横断し、南米のチリ多島海、そして南極大陸を目指した筆者。日本人初となる南極単独航海の行程を写真とともに振り返ります。筆者は盛岡市出身です。
知っておきたい障がいのある人のSOS
別巻 被災地の人のSOS
河東田 博∥著
ゆまに書房 出版
価格 本体3,000円+税
東日本大震災の被災地では、障がいのある人もたくさん暮らしていました。被災された障がいのある人たちの暮らしや、抱えているさまざまな困難とその解決方法を考える一冊です。どのようなSOSを送っているのか、周りの人がどのような手助けをすればよいのかを写真やイラストで紹介しています。
鼻のせいかもしれません
親子で読む鼻と発育の意外な関係
黄川田 徹∥著
ヨシタケ シンスケ∥画
筑摩書房 出版
価格 本体1,300円+税
熟睡できない、いつもイライラしている、キレやすい、姿勢が悪い、歯並びが悪い、身長が伸びない…もしかして、鼻づまりのせいかもしれません。子どもの鼻づまりは発育に影響を与え、大きな弊害になることを、陸前高田市出身で耳鼻科医の著者がわかりやすく解き明かします。イラストと簡潔な文章で、親子で一緒に読める一冊です。
方言を伝える
3.11東日本大震災被災地における取り組み
大野 眞男∥編
小林 隆∥編
ひつじ書房 出版
価格 本体1,700円+税
東日本大震災の発生から4年。危機に瀕した被災地域の方言を活性化し次世代に伝えることを通して、社会文化的側面から地域再生の足掛かりを築いていこうとする取り組みを紹介しています。方言を次世代に伝えるための記録や学習教材の作成、方言を使用できる場の設定など、言語研究者が考えるべきこと、行うべきことは何かが議論されています。
石川啄木と宮沢賢治の人間学 佐藤 竜一∥著
日本地域社会研究所 出版
価格 本体1,600円+税
石川啄木と宮沢賢治。よく対比されるふたりは、どちらも長男で作家を志すが成功せず、サラリーマンをしながら原稿を書いたことなど、共通点も多く挙げられます。「切ないくらい真摯に生きた」ふたりの作家を偲ぶ比較人物論です。

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平成27年9月の新着郷土資料(平成27年8月31日掲載)

資料名出版情報内容
新渡戸稲造に学ぶ
武士道・国際人・グローバル化
【ユハズ】 和順∥編著
佐々木 啓∥編著
北海道大学出版会 出版
価格 本体1,800円+税
第一部では『武士道』の内容や新渡戸の信仰といった基本的な情報がまとめられ、第二部では日本におけるキリスト教徒という特異な立場から、当時の国際社会を相手に日本文化を紹介したことの意味など、国際人としての新渡戸の姿が考察されています。明治の日本を牽引し、世界で活躍した新渡戸稲造をひもとく一冊です。
復興なんて、してません
3・11から5度目の春。15人の“いま”
渋井 哲也∥著
長岡 義幸∥著
渡部 真∥著
第三書館 出版
価格 本体926円+税
陸前高田市の図書館職員。宮古市で津波にのまれ、現在は関東で暮らす大学生。釜石市で書店を営む男性。岩手、宮城、福島で被災した15人が、震災当時と現在までの状況、心の内を語りました。震災から4年が経過した被災地の、復興の実情が見えてきます。
岩手の民話 深沢 紅子∥編
佐々木 望∥編
未來社 出版
価格 本体2,000円+税
岩手県は民話が豊かに残る地方として古くから識者の関心を惹きつけてきました。「岩の手形」「バッタリ沢のキツネ」「マタギ万三郎」「土蔵のおはやし」など39話と、深沢省三が描いたさし絵が収録されています。昭和32年に刊行が開始された「日本の民話」シリーズの新版です。
真夏のバディ 吉村 龍一∥著
集英社文庫
価格 本体520円+税
夏休み。実家の牧場の仕事を手伝う塊太は、一人旅を続ける直次郎と出会った。徐々に友情を深める高校生二人は、軽トラックで岩手県を駆け巡る。塊太は意外な特技を見出され、一世一代の挑戦を決心する―。互いに補完し合い、成長していく正反対の“バディ”を描く青春小説です。
あーといってよあー 小野寺 悦子∥ぶん
堀川 理万子∥え
福音館書店 出版
価格 本体800円+税
いろんな「あー」の声を出してみよう! 上を向いて「あー」、声も口もくすぐったい「あわわわわ」、ぶるぶるふるえる不思議な声「あ~あ~」。どんな「あー」があなたのいい声?著者は岩手県出身です。
宮沢賢治やまなし 宮沢 賢治∥作
田原 田鶴子∥絵
小学館 出版
価格 本体1,500円+税
二ひきの蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。「クラムボンはわらったよ」「クラムボンはかぷかぷわらったよ」つうと銀のいろの腹をひるがえして、一ぴきの魚が頭の上を過ぎて行きました―。小さな谷川の底を舞台に、美しい幻想世界を描き出した絵本です。

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平成27年8月の新着郷土資料(平成27年7月31日掲載)

資料名出版情報内容
馬と人の江戸時代 兼平 賢治∥著
吉川弘文館 出版
価格 本体1,700円+税
江戸時代、馬は将軍から百姓まで、多様な身分の人々と寄り添い生きていました。名馬の産地・盛岡藩領の南部馬に注目し、武具・農具としての役割や、馬喰(ばくろう)・馬医、人馬をとりまく自然環境、死馬の利用にも触れ、馬と人の営みから見える江戸社会を描いています。
検証3・11災害医療
誰が大規模災害から命を守るのか
小針 かなえ∥著
竹書房 出版
価格 本体1,400円+税
東日本大震災の発災直後から12カ月後までの、大船渡市を中心とした気仙医療圏、大船渡病院の医療・保健・福祉の活動をまとめています。医師、保健師、看護師、栄養士、薬剤師へのインタビューや公的文書記録などのデータをふまえながら、今後、起こりうる災害の対応活動に何が必要なのかを考えるための記録です。
SL銀河
C58 239復活の道のり
河村 和彦∥著
交通新聞社 出版
価格 本体1,800円+税
2012年10月、盛岡市の県営運動公園内にある交通公園から搬出された1両の蒸気機関車「C58 239」は、一連の復元工事を終え、2014年4月12日に「SL銀河」として復活しました。それから12月のナイトクルーズまでの営業運転の様子や、合間の交番検査など、“復活元年”の模様を写真で伝えています。
大谷翔平二刀流
その軌跡と挑戦
週刊SPA!編集部∥著
扶桑社 出版
価格 本体926円+税
投手と打者を兼任する「二刀流」選手として活躍する、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手。プロ2年目、2014シーズンに残した11勝、10本塁打の記録を振り返りつつ、二刀流誕生の秘密を辿ります。撮り下ろしグラビア、スペシャルインタビューのほか、大谷語録、監督インタビュー、対戦成績完全データなどが収録されています。
水滸伝(一)
九紋龍の兄妹
平谷 美樹∥著
角川春樹事務所 出版
価格 本体640円+税
華州華陰県史家村に若い双子の兄妹がいた。眉目秀麗で棍術の達人だった2人は、盗賊との戦いのさなか、近衛兵たちの武芸師範である王進という男に出会う。この出会いは、2人を含めた多くの人間の運命を変えていくことになるが―。岩手県出身の著者が圧倒的なスケールと迫力で描く「水滸伝」開幕です。
英語で読む啄木
自己の幻想
ロジャー・パルバース∥著 
Manuel Yang∥まえがき、各章解説、注の訳
河出書房新社 出版
価格 本体1,700円+税
宮沢賢治英訳の第一人者である著者が、もうひとりの東北の詩人・石川啄木の短歌を英訳しました。取り上げられている短歌は190以上。そのうちのほとんどに注が添えられ、より深く啄木短歌と英訳の世界を知ることができます。各章の解説では、現代の苦悩をさきどりしていた、悲劇の詩人としての啄木への思いが綴られています。

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平成27年7月の新着郷土資料(平成27年6月30日掲載)

資料名出版情報内容
もっと知りたい岩手県の歴史 小和田 哲男∥監修
洋泉社 出版
価格 本体980円+税
小岩井農場にある現存最古のタワーとは? 東北の曹洞宗は岩手県からはじまった? 岩手県の歴史を、史跡、信仰、事件、人物、文化・生活といったテーマに分けて南部杜氏や蘇民祭、岩手独自の暦などを取り上げ、Q&A形式でわかりやすく解説しています。
神々の記憶
北東北の魅力を探る伝説探求読本
髙橋 智∥篇著
盛岡出版コミュニティー 出版
価格 本体1,600円+税
古くから伝承されてきた説話を「今を生きる私達のために残された“神々の記憶”」と考える著者が、八郎太郎三湖伝説、鹿角金山発見伝説、岩手山伝説など青森・秋田・岩手にまつわる説話を収集し、まとめた一冊です。考察「八郎太郎は大国主命か?」も掲載されています。
南部馬の里 遠藤 広隆∥写真と文
岩手復興書店 出版
価格 本体1,852円+税
馬小屋、初競り、放牧、冬の餌…。農耕の機械化に伴って消えゆく、人と馬が支え合って生きる姿を捉えた写真集です。1998年から2011年までの間に西根、七時雨、安比、荒川高原、軽米、雫石、相ノ沢、七戸、尻屋崎で撮影された光景が収められています。『盛岡タイムス』連載をもとに書籍化されました。
きずなを結ぶ震災学習列車
三陸鉄道、未来へ
堀米 薫∥文
佼成出版社 出版
価格 本体1,500円+税
岩手県の海沿いを走る三陸鉄道が運行している「震災学習列車」。社員が自らガイドをし、列車に乗りながら被災地を見て防災について学ぶことができます。東日本大震災の記憶を風化させまいと、震災当日の様子や被災した人たちの思いが語られている「震災学習列車」を、写真とともに紹介しています。
大瀧詠一Writing &Talking 大瀧 詠一∥著
白夜書房 出版
価格 本体4,500円+税
大瀧詠一氏が生前に発表した文章、エッセイ、評論、コラム、インタビュー、対談、コメント、ライナー・ノーツ等をまとめた、大瀧氏の思考と軌跡の全貌を伝える集大成です。音楽理論について語った「ナイアガラ・ミュージック・セミナー」、対談を収録した「ナイアガラ・クロストーク」など5章から構成されています。
写訳春と修羅 齋藤 陽道∥著
宮沢 賢治∥著
ナナロク社 出版
価格 本体1,600円+税
「写訳」は写真家の著者による造語で、宮沢賢治の詩の世界を写真で翻案するという制作意図が明確にされた言葉です。宮沢賢治による詩「序」「春と修羅」「告別」「眼にて云ふ」と、著者が東北を中心に撮影した写真を収録しています。

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平成27年6月の新着郷土資料(平成27年5月29日掲載)

資料名出版情報内容
吉浜のつなみ石
みんなの震災学習テキスト
吉浜教えの里プロジェクト∥企画制作
イー・ピックス 出版
価格 本体1,000円+税
明治から平成にかけて、三度の大津波を経験してきた岩手県大船渡市三陸町吉浜。そこで受け継がれた津波防災の教訓と高台移転の事実を、津波で運ばれてきた「つなみ石」の絵物語と、吉浜の歴史等を通して伝えます。一部英訳付きです。
民俗学・台湾・国際連盟
柳田國男と新渡戸稲造
佐谷 眞木人∥著
講談社 出版
価格 本体1,550円+税
台湾における新渡戸稲造の成功、柳田國男のジュネーブでの挫折。ふたつの体験の交錯するところに「常民」が見出された―。ともに東京帝国大学で農政学を修めた新渡戸と柳田の関係を軸に、近代日本における民俗学の成立過程をたどります。
カラー筆ペンで文字あそび
かんたん、カラフル、かわいい!
古代文字・トンパ文字のカードとペーパーグッズ
さとだて ゆめこ∥著
日貿出版社 出版
価格 本体1,200円+税
カラー筆ペンを使えば、カラフルでカワイイ「古代文字(甲骨文字・金文)」と「トンパ文字」が簡単に書けます。基本となるストロークレッスンからスタートし、文字の形の面白さを生かした作例を、季節毎に多数紹介。よく使う文字を集めたミニ字典も収録されています。著者は岩手県出身です。
クラシック名盤楽聖物語 あらえびす∥著
河出書房新社 出版
価格 本体2,800円+税
小説家・野村胡堂が、「あらえびす」名義で著したクラシック・レコード評論です。17人の巨匠と、バロックから近現代に及ぶ107人の音楽家の生涯・作品とともに、今も決して古びることのない永遠の代表的名盤を紹介しています。
渚でスローワルツを 野里 征彦∥著
本の泉社 出版
価格 本体1,600円+税
遺体が見つからないままの夫。妻は、森の中にある電話で、受話器の向こうにいるかもしれない夫に心のありったけを言葉にして伝える―。表題作をはじめ、震災をテーマにした全5作品が収録された小説集です。著者は大船渡市在住です。
宮沢賢治「旭川。」より 宮沢 賢治∥原作
あべ 弘士∥文 画
BL出版 出版
価格 本体1,600円+税
駅から辻馬車を走らせる。シャン、シャン、シャン、シャン、馬の鈴がなる。涼しい風が馬車の黒いカーテンをゆらす。騎馬の隊列がカツッカツッカツッと通りすぎてゆく。朝もやの中、街はすでに起きはじめていた―。大正12年夏に旭川を訪れた賢治が書いた詩に、創作を加えた絵本です。

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平成27年5月の新着郷土資料(平成27年4月30日掲載)

資料名出版情報内容
超訳新渡戸稲造の言葉 新渡戸 稲造∥著
三輪 裕範∥編訳
ディスカヴァー・トゥエンティワン 出版
価格 本体1,700円+税
自分の才能を最高に発揮せよ。勝って誇るな、負けて嘆くな。譲れない一線は死守せよ…。「武士道」の著者として有名な新渡戸稲造は、勤労青少年を励ます目的で多くの自己啓発書も著しています。本書は新渡戸の数々の名著から、自信を持って力強く生きていくのに役立つ言葉を厳選し、現代の読者にも分かりやすい言葉で紹介しています。
あの日生まれた命
48人の子どもたちと家族からの手紙
NHKスペシャル「あの日生まれた命」取材班∥編
ポプラ社 出版
価格 本体1,200円+税
2011年3月11日。被災地では110を超える新しい命が誕生しました。あれから約4年。岩手、宮城、福島の3県で、苦悩しながらも我が子が健やかに育つことを願ってきた家族が、改めてこれまでの思いを綴りました。48通の手紙をもとに、これからを考える手記集です。
サナキの森 彩藤 アザミ∥著
新潮社 出版
価格 本体1,400円+税
帯留めを探して欲しい―売れない小説家だった祖父が遺した手紙に従い、ひきこもりの私は遠野を訪れる。この地の旧家で起こった80年前の不可解な殺人事件。それは祖父の怪奇小説「サナキの森」に描かれていた「呪いによる殺人」に酷似していて…。盛岡市出身の著者による、第1回新潮ミステリー大賞受賞作です。
司馬遼太郎東北をゆく 赤坂 憲雄∥著
人文書院 出版
価格 本体2,000円+税
稲のある風景の底に沈められた、豊饒にして詩的な世界への旅路。「白河・会津のみち」「羽州街道」など、司馬遼太郎の「街道をゆく」に含まれている6篇の東北紀行を読みなおしながら、司馬の東北論の輪郭を浮き彫りにします。第1章では、八戸から久慈に至る久慈街道を旅して著された「陸奥のみち」を取りあげ、考察しています。
ダンゴウオの海
ふしぎびっくり写真えほん
鍵井 靖章∥写真 文
フレーベル館 出版
価格 本体1,400円+税
東日本大震災から3週間後に潜った岩手県の宮古湾。人々の生活品が沈む海底には、たった1匹のダンゴウオがしっかりしがみついていました。変化していく三陸の海に潜り続ける写真家が、約4年をかけて撮影した写真を通して、新しい命の誕生と海の再生を見つめます。
セロ弾きのゴーシュ 宮沢 賢治∥原作
植田 真∥絵
あすなろ書房 出版
価格 本体1,500円+税
金星音楽団のゴーシュは、上手にセロが弾けず、楽長にしかられてばかり。演奏会も近づき、ゴーシュが夜中まで一生懸命セロの練習をしていると、奇妙なお客がやってきます…。時をこえて愛される珠玉の掌編が、柔らかなタッチの絵で描かれています。

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平成27年4月の新着郷土資料(平成27年4月2日掲載)

資料名出版情報内容
栗山大膳
黒田騒動その後
小野 重喜∥著
花乱社 出版
価格 本体1,700円+税
黒田如水(官兵衛)に仕えた父・利安の後を継いだ福岡藩筆頭家老・栗山大膳は、2代藩主・忠之との確執から「藩主に謀叛の意志あり」と幕府に公訴しました。将軍直裁により藩は取り潰しをまぬがれるも、大膳は盛岡南部藩預りとなります。捨て身の智略で福岡藩を救った家老の生涯を追い、その子孫の消息を明らかにします。
被災の町の学校再開
武藤美由紀大槌町教育委員会派遣・駐在指導主事の証言
武藤 美由紀∥述
望月 善次∥編著
関口 厚光∥編著
岩手復興書店 出版
価格 本体1,852円+税
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた大槌町では、小中学校7校のうち5校が使用不能に陥りました。役場庁舎が被災し行政機能が失われた中、学校再開への取組みを委ねられた一人の女性がいました。当時、県教委から大槌町教委に派遣されていた駐在指導主事の証言をもとに、学校再開までの苦難の道のりを辿ります。
のせ猫
かご猫シロの里便り
SHIRONEKO∥著
宝島社 出版
価格 本体1,000円+税
岩手に暮らすのせ猫ファミリーは、今日も仲よく「のせ技」上達中! 頭や手に、花やくだもの、野菜など様々なモノをのせる猫たちのかわいい写真集です。「のせ猫」シリーズ4作目の今回は、新入りファミリー「くろ」が登場。末っ子おチビながらも、大自然のなかでのびのびスクスクと成長しています。
土方美月の館内日誌
失せ物捜しは博物館で
大平 しおり∥著
株式会社KADOKAWA
アスキー・メディアワークス 発行
(メディアワークス文庫)
価格 本体590円+税
月曜日だけ探偵事務所を開く「姫神郷土博物館」。大切なものを失ってしまった人が集まるというこの博物館の館主・土方美月は、卓越した古物知識をもち、新選組をこよなく愛する女性。名前にコンプレックスを持つ従業員・沖田総司は、彼女と奇妙な事件を解くうちに、美月が捜すものに気付いていきます。著者は岩手県出身です。
魔女バジルと魔法のつえ 茂市 久美子∥作
よしざわ けいこ∥絵
講談社 出版
価格 本体1,300円+税
バジルは見習いの魔女。7年に一度の弟子入り試験の日に寝坊してしまい、偏屈な大魔女マジョラムのもとで修行をすることになってしまいました。ほうきに乗って流れ星をつかまえる練習をするバジルですが、何年経ってもうまくできなくて…。つらくても負けない、がんばりやの見習い魔女バジルの物語です。
宮沢賢治童話の世界
子ども読者とひらく
牛山 恵∥著
冨山房インターナショナル 出版
価格 本体2,500円+税
これまでの賢治童話の分析や評価は大人によるもので、賢治童話を「子どもがどう読むか」ということについてはあまり注目されてきませんでした。<子ども読者>の率直な読みには、作品の「いのち」ともいうべき隠れた魅力に触れるものがあります。賢治童話の教材性の意味を問い、賢治の生あるものに向けての愛の思想を探ります。

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平成27年3月の新着郷土資料(平成27年2月27日掲載)

資料名出版情報内容
復興の書店 稲泉 連∥著
小学館 出版
価格 本体580円+税
棚の商品を一度は全て失いながらも、少しずつ確実に店を復旧していこうとする、東北の書店経営者や書店員の姿を描くドキュメントです。岩手からは山田町、大槌町、釜石市、大船渡市の書店が紹介されています。2012年刊行の単行本が文庫化され、震災から3年半を経た東北の書店の「現実」を綴った補章が新たに収録されました。
盛岡さんぽ
余計なものがない、が揃ってる。行ってみたくなる街、盛岡。
浅野 聡子∥著
浅野聡子 出版
価格 本体 920円+税
盛岡市周辺の名所や飲食店を紹介するブログ「盛岡さんぽ」が本になりました。神戸市出身の著者が、盛岡で出会ったお気に入りの風景、スポット、雑貨店などを多数の写真とともに独自の視点で紹介しています。ブログの読者から募集した意見をまとめた「盛岡あるあるBEST10」も収録。盛岡愛の込もった一冊です。
野の鳥の四季
Birds of Hokkaido
熊谷 勝∥著
青菁社 出版
価格 本体1,500円+税
芽吹いたばかりの森でさえずるセキレイ、狙いを定めるハヤブサ、木の枝で寄り添う2羽のメジロ、農耕地に舞い降りたカナダヅル…。室蘭・絵鞆半島を撮影フィールドに、四季の移ろいと、その中で懸命に生きる野の鳥たちの美しさ「野鳥美」を写した写真集です。著者は一関市出身です。
いつもの味噌汁 田中 文子∥編
杜陵高速印刷株式会社出版部 出版
価格 本体1,200円+税
里いもと大根の味噌汁、カボチャの味噌汁、どんこ汁、まめぶ汁…。季節の旬ものや地場の産物を生かした味噌汁は、昔も今も変わらず私たちの食を支えてくれる、日本の食卓の定番です。本書には50種類あまりの味噌汁のレシピと写真が掲載されています。味噌ができるまでの過程や、だしの取り方、味噌汁にまつわるエッセイも掲載されています。
冬を待つ城 安部 龍太郎∥著
新潮社 出版
価格 本体2,000円+税
籠城か玉砕か。天下統一の総仕上げに奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍15万。わずか3000の城兵を相手に何故それほどの大軍を要するのか―。城主・九戸政実は、石田三成の謀略に地の利を生かして次々と策略を凝らし、冬の訪れを待った…。戦国最後の大籠城戦を描いた『小説新潮』の連載が単行本化されました。
宮沢賢治のオノマトペ集 宮沢 賢治∥著
栗原 敦∥監修
杉田 淳子∥編
筑摩書房 出版
価格 本体880円+税
「ポシャポシャ」降る霧、「カブン」と沈む月、「かやかや」しゃべる鉱物。宮沢賢治の童話のなかから、特におもしろい157のオノマトペ=擬音・擬態音を、「気象」「風」「光」「歩く・踊る」など13の章に分けて紹介しています。おなじみの「どっどどどどうど どどうど どどう」をはじめ、声に出して読みたくなるオノマトペが満載です。

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平成27年2月の新着郷土資料(平成27年2月1日掲載)

資料名出版情報内容
絶対に行きたい!日本の島 斎藤 潤∥著
大和書房 出版
価格 本体740円+税
南十字星と天の川が輝く南国の楽園、「海上のアルプス」と言われる世界遺産、琵琶湖に浮かぶ国内唯一の湖上有人島…。日本にある6852の離島の中から、厳島や佐渡島、屋久島のようなメジャーな島をはじめ、特に旅心が誘われる58の島々を厳選し、オールカラーの写真とともに紹介しています。著者は盛岡市出身です。
潮目
フシギな震災資料館
片山 和一良∥文
中村 紋子∥編 写真
ポット出版 出版
価格 本体1,900円+税
岩手県の沿岸部にある越喜来地区の海の側にある、津波で流された家のガレキを使って建てられた、遊び心あふれる震災資料館「潮目」。今も増改築を続けるその建物と、製作者・片山和一良氏に惹かれ、人が集まり、大きなうねりとなっていく過程を追った写真集です。巻末には「潮目」周辺の観光マップも収録されています。
プロ野球心にしみる80の名言 篠山 正幸∥著
ベースボール・マガジン社 出版
価格 本体1,300円+税
「アマは和して勝ち、プロは勝って和す」「勝ちゃいいんですよ。それだけです」。プロ野球選手が試合後のインタビューなど公の場で発し、複数の新聞に掲載された言葉の中から選んだ80の名言と、それにまつわるエピソードが紹介されています。選手の言葉を通じて、プロ野球80年の歴史を振り返ります。著者は岩手県出身です。
走れ、健次郎 菊池 幸見∥著
祥伝社 出版
価格 本体1,480円+税
盛岡初の国際マラソン大会。先頭集団が5キロのチェックポイントを通過したとき、地方局アナウンサー・桜井剛は奇妙なことに気がついた。スタートから男がずっと沿道を走っている。しかもトップについて! たった一人、誰の声援も受けず、なぜ彼は走り続けるのか? 読む人を幸せにする、爽快マラソン小説です。
どんぐりにんじゃ 浅沼 とおる∥作 絵
鈴木出版 出版
価格 本体1,200円+税
殿様の命令で、悪巧みを調べに敵の城に忍びこんだ、どんぐりの形をしたどんぐりにんじゃ。でも、敵のひげねこざむらいに見つかってしまい大ピンチ!どんぐり忍法を使ったどんぐりにんじゃの活躍を描く絵本です。作者は岩手県出身です。
宮沢賢治の謎をめぐって
わがうち秘めし異事の数、異空間の断片
栗谷川 虹∥著
作品社 出版
価格 本体2,000円+税
幻視者にも似た独自の視線から、人と世界を見つめる宮沢賢治の文学。その核心をなす心象宇宙を、精細な作品分析と伝記的検証から重層的に解き明かします。幅広い年齢層の人々に愛読されながら、難解な思想で日本文学史の大きな流れと有機的に結び付けることができない賢治の存在に疑問を抱き、長年研究に取り組んできた著者による評論集です。

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平成27年1月の新着郷土資料(平成26年12月26日掲載)

資料名出版情報内容
いわて四季彩々
北の大地から
多賀谷 真吾∥写真 文
叢文社 出版
価格 本体2,500円+税
岩手の風景を、晴れ着すがたで―。岩手県の自然風景の撮影をライフ・ワークとする著者による写真集です。春夏秋冬、山・川・里・海。県内ほぼ全域の美しい風景が収められています。最後の3つの章では三陸の海にスポットを当て、海上で撮影した写真とともにカヤックを漕ぐ楽しみも紹介しています。
考えるヒント
方法としての社会学
藤村 正之∥著
弘文堂 出版
価格 本体1,300円+税
日常生活や社会現象を鮮やかに分析する社会学の思考パターンとは?社会学者・C.W.ミルズが提唱した「知的職人」をキーワードに、社会学という学問を媒体にして変動する時代と社会を読み解き、生き抜いていくための「考えるヒント」を提供します。著者は岩手県出身です。
岩手の身近な植物
野外観察ハンドブック
菅原 亀悦∥編著
岩手植物生態研究会∥企画・編集
興版社 出版
価格 本体1,400円+税
山野の美しい花だけではなく、岩手県に生育する身近な植物のことも知ってほしいという思いから、学校や家の周り、畑地や水田などに生えている植物、270種余りがフルカラーで紹介されています。小学生から大人まで理解しやすいよう丁寧な用語解説付きで、植物に親しみと愛着が湧く一冊です。
漁業国日本を知ろう 東北の漁業 吉田 忠正∥文 写真
坂本 一男∥監修
ほるぷ出版 出版
価格 本体2,800円+税
大船渡のサンマ漁、田老のアワビ漁、万石浦のカキの養殖など、東北の漁業の現場を取材して、様々な漁の仕方や養殖の方法、魚が食卓に届くまでを紹介しています。漁や養殖の現場で働いている人々の声を集めたインタビューも掲載し、漁業という仕事の喜びややりがい、自然を相手にする苦労などを通して、漁業の魅力を伝えます。
蟻の菜園
アントガーデン
柚月 裕子∥著
宝島社 出版
価格 本体1,620円+税
婚活サイトを利用した連続不審死事件。容疑者として逮捕された円藤冬香には完璧なアリバイがあり、共犯者の影も見当たらなかった。並外れた美貌を持つ冬香の人生と犯行動機に興味を抱いた週刊誌ライターの由美は、数奇な運命を辿る彼女の過去を追って、千葉・房総から福井・東尋坊へ―。岩手県出身の著者によるミステリー小説です。
花美術館 Vol.39
特集啄木、賢治

花美術館 出版
価格 本体1,200円+税
石川啄木、宮澤賢治を同時に取り上げた特集が掲載されています。岩手という同じ故郷を持ち、その作品が国内外で広く親しまれている二人。岩手大学名誉教授で、両者を本格的に研究している数少ない研究者である望月善次氏が、その共通性と異質性に注目し、15の観点から掘り下げています。

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