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過去の新着郷土資料(平成26年)

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平成26年12月の新着郷土資料(平成26年11月28日掲載)

資料名出版情報内容
デンマークという国を創った人びと
“信頼”の国はどのようにして生まれたのか
ケンジ・ステファン・スズキ∥著
合同出版 出版
価格 本体1,500円+税
「世界でもっとも幸せな国民」と呼ばれるデンマークの人びと。理想的な社会が成り立つ背景には、国民間における“信頼”があります。デンマークという国を創りあげた先人たちの業績を辿り、超福祉大国形成の奇跡を解き明かします。著者は岩手県出身です。
原敬の180日間世界一周 松田 十刻∥著
盛岡出版コミュニティー 出版
価格 本体900円+税
原敬は明治41年(1908)8月24日に世界一周の旅に出発し、10年後、内閣総理大臣に就任します。科学技術の驚異的な進歩と、モータリゼーションの到来で劇的に変化しつつある欧米社会を旅し、原が思い描いた未来予想図とは―。20世紀初頭の世界一周旅行を辿りながら、原敬の新たな魅力、知られざる一面、意外なエピソードを紹介します。
口語訳遠野物語 柳田 国男∥著
佐藤 誠輔∥訳
小田 富英∥注
河出書房新社 出版
価格 本体640円+税
山の神、ザシキワラシ、オシラサマ、山男・山女、河童…。発刊100年を経過し、いまなお語り継がれ読み続けられている不朽の名作『遠野物語』。柳田国男が言い伝えを採集し簡潔な文語でまとめた原文が、わかりやすい現代口語文になりました。会話部分は遠野の方言に再構成されています。丁寧な注釈付きで、原典への橋渡しとなる一冊です。
被災鉄道
復興への道
芦原 伸∥著
講談社 出版
価格 本体2,300円+税

東日本大震災発生時、東北地方の太平洋沿岸路線を走行中の列車は31本。この非常事態の中で、乗客・乗務員の死傷者ゼロという奇跡はどのようにして生まれたのか。大船渡線、釜石線、山田線、三陸鉄道など、3・11で甚大な被害を受けた路線を辿り、惨状と復興の過程を描き出します。
北京から来た男 上
北京から来た男 下
ヘニング・マンケル∥著
柳沢 由実子∥訳
東京創元社 出版
価格 本体1,600円+税
凍てつくような寒さの未明、スウェーデンの小さな村でほぼ全ての村人が惨殺される事件が発生。ほとんど老人ばかりの過疎の村で一体何が起きたのか?休暇中の女性裁判官ビルギッタは、亡き母がその村の出身であったことを知り、現場へと向かいます。訳者は岩手県出身です。
可愛い黒い幽霊
宮沢賢治怪異小品集
宮沢 賢治∥著
東 雅夫∥編
平凡社 出版
価格 本体1,400円+税
人の眼には見えない空をかける二疋の雪狼。山男は小さな箱のようなものに変えられ、種山ヶ原の尾根はいつしか消えた―。賢治が遺した詩歌や小品童話の中から、とりわけ怪異や心霊、幻覚の気配が濃厚な作品が集められています。賢治の“常識”を覆す、幻視と恐怖に満ちた作品集です。

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平成26年11月の新着郷土資料(平成26年10月31日掲載)

資料名出版情報内容
三陸たびガイド 遠藤 宏之∥著
マイナビ 出版
価格 本体1,580円+税
著者が自身の体験に基づき、岩手~宮城沿岸のグルメ・風景・交通といった「今」の観光情報を伝えるガイドブックです。三陸各地への交通手段、主要都市市街地図、宿泊リストなど、実際に三陸を訪れ旅をするために必要な情報・ヒントが満載です。
新岩手の民謡 岩手県民謡協会∥監修
「新岩手の民謡」発刊委員会∥編
岩手県民謡協会 出版
価格 本体3,500円+税
岩手の風土が色濃く反映された民謡106曲を、「祝いの唄」「牛馬(放牧)の唄」「産金その他鉱山の唄」など14のカテゴリーに分類し、紹介しています。歌詞と解説に加え、楽譜が掲載されている曲もあります。岩手の民謡の魅力を、特に若い世代に繋いでいきたいという思いを込めて出版されました。2枚組CDが付属されています。
ロコモ予防ヨガ体操
100歳まで動ける体を手に入れよう
宇部 実智子∥著
望月 聖子∥絵
日貿出版社 出版
価格 本体1,200円+税
骨・関節・筋肉などの運動器が衰え、要介護になるリスクの高い状態のことをロコモ(ロコモティブシンドローム)といいます。ロコモ予防トレーニングとヨガの呼吸法を組み合わせて、より効果的に運動器をケアする健康法を紹介しています。著者は盛岡市出身です。
盛岡の喫茶店
おかわり
奥山 淳志、木村 衣有子∥写真・文
まちの編集室 出版
価格 本体1,000円+税
喫茶文化が根づく街・盛岡には個性的な喫茶店が数多く存在します。街、人の移り変わりを見続けてきた歴史あるお店から、近年オープンしたこだわりのお店まで、ぬくもりある写真と文章で紹介しています。2010年に発行された『盛岡の喫茶店』に新しい情報を加えた改訂版です。
大おばさんの不思議なレシピ 柏葉 幸子∥作
児島 なおみ∥絵
偕成社 出版
価格 本体700円+税
不器用な美奈が開いたのは、大おばさんのレシピノート。縫い物から編み物、料理から家庭薬の作り方まで、丁寧に説明されています。しかも、レシピ通りにものを作りはじめると、美奈は不思議な世界へワープしてしまうのです!4本のレシピをめぐる4つの冒険のお話です。1993年の作品が文庫化されました。
賢治学 第1輯 岩手大学宮澤賢治センター∥編
東海大学出版部 出版
価格 本体1,600円+税
岩手大学から宮澤賢治に関する知を発信するべく創刊されました。第1輯は「岩手大学と宮澤賢治」を特集するほか、これまで発行されてきた宮澤賢治センター通信の記事や、「賢治とイーハトーブの「豊穣学」」など新進気鋭の賢治研究を紹介しています。

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平成26年10月の新着郷土資料(平成26年9月30日掲載)

資料名出版情報内容
アーカイブ・ボランティア
国内の被災地で、そして海外の難民資料を
大西 愛∥編
大阪大学出版会 出版
価格 本体1,700円+税
阪神・淡路大震災の際、多くのボランティアがこれまでの生活や災害の記録をアーカイブとして残すための活動に関わり、後の水害や台風、東日本大震災にその時の経験が生かされています。本書では震災から3年が過ぎた今も釜石市、陸前高田市で続けられている被災資料の復旧作業の様子や、海外のアーカイブとボランティア活動を紹介しています。
時代が求める後藤新平
自治/公共/世界認識
藤原書店編集部∥編
藤原書店 出版
価格 本体3,600円+税
100年先を見通し、近代日本のあるべき道を指し示した後藤新平に、現代に生きる我々は何を思い、何を託すのか―。新渡戸稲造、内藤湖南といったゆかりの同時代人にも触れながら、100人を超える各界識者が多面的に後藤新平像を描きます。『機』連載及び『環』掲載の寄稿が単行本化されました。
夢と希望の三陸鉄道
開業30周年&全線運行再開記念
中井 精也∥撮影
徳間書店 出版
価格 本体1,800円+税
“さんてつ”を応援し続ける鉄道写真家による、三陸鉄道のオフィシャル写真集です。東日本大震災からわずか5日後に無料の復興支援列車を走らせたちいさな鉄道が復旧に向けて奮闘する姿を、列車のみならず、風景や街の様子、人々の笑顔も愛情をこめて写しています。
月ノ森の真弓子 勝山 海百合∥著
イースト・プレス 出版
価格 本体1,500円+税
大切なものを失くした駿矢と姪の真弓子は、岩手と宮城の狭間に密かに存在する「月ノ森」に帰ることを決めた。この地で湧水「命迦泉」の番を始めた2人は、人と、人にあらざる者と巡り逢う…。これまで中国をはじめアジア各地の神仙、怪異譚や幽霊話を手掛けてきた岩手県出身の著者が、東北を舞台に紡ぐ再生物語です。
すばらしい季節 ターシャ テューダー∥作
末盛 千枝子∥訳
現代企画室 出版
価格 本体1,500円+税
サリーは農場で暮らしています。かえでの木からとったみつを雪にかけて食べると、春の味がします。太った子犬と遊ぶのは、夏の楽しみ。どんぐりを集めるのは、秋の楽しみです。冬には、そりの鈴の音が聞こえます。五感のすべてで季節を感じることのできる幸せを描いた絵本です。訳者は八幡平市在住です。
日本語学講座 第8巻
自筆原稿
今野 真二∥著
清文堂出版 出版
価格 本体3,500円+税
多彩な文献から日本語の歴史を読み解き、日本語学の方法とあり方とを提示するシリーズ第8巻のテーマは自筆原稿。中島敦『李陵』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、芥川龍之介『河童』など、さまざまな自筆原稿を検証し、文字化という方法で文や文章にかたちを与える言語生成の場において何が起こっているのかを読み解きます。

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平成26年9月の新着郷土資料(平成26年8月29日掲載)

資料名出版情報内容
明治日本のナイチンゲールたち
世界を救い続ける赤十字「昭憲皇太后基金」の100年
今泉 宜子∥著
扶桑社 出版
価格 本体1,500円+税
深刻な人身売買に立ち向かい、エイズ差別撲滅を支援し、囚人の健康を守る…。今日の開発援助の先駆けとして世界で高く評価されながら、あまり知られていない明治日本発の偉業「昭憲皇太后基金」。ベラルーシ、リトアニア、バヌアツでの基金の使われ方をレポートしつつ、100年以上にわたる日本の国際援助の歴史を紹介します。著者は岩手県出身です。
三陸つなみいまむかし
元NHK記者半世紀の取材メモから
山川 健∥著
竹内 日出男∥補筆
イー・ピックス 出版
価格 本体1,200円+税
私の記者生活は、チリ地震津波にはじまり東日本大震災の取材で終わった―。元NHK記者で大船渡市在住の著者が、半世紀の取材メモから、被災現場、過去の津波の歴史、様々なエピソードなどを書き綴ります。電子書籍が単行本化されました。
一点突破
岩手高校将棋部の勝負哲学
藤原 隆史∥著
大川 慎太郎∥著
ポプラ社 出版
価格 本体780円+税
マイペースな校風の中高一貫男子校・岩手高校が、「頭脳の格闘技」といわれる高校棋界で頂点を極めた背景にある秘策とは?たった3人でゼロから始めた弱小クラブを全国屈指の強豪に育て上げた名顧問が、生徒たちと歩んできた20年間と独自の指導論を語ります。大川慎太郎氏による高校将棋選手権・観戦記も収録。
イーハトーブ探偵
ながれたりげにながれたり
鏑木 蓮∥著
光文社 出版(光文社文庫)
価格 本体600円+税
宮澤賢治は、親友の女学校教師・藤原嘉藤治から不思議な話を聞きます。教え子の父親が、電信柱が歩くのを見たというのです。まるで、賢治が書いた童話「月夜のでんしんばしら」のように。さらに教え子自身も川を流れる河童を目撃していて…。心優しき詩人が、数々の怪事件を鮮やかに解き明かす新シリーズです。
あいうえどうぶつ おしごとなあに 小野寺 悦子∥文
加藤 チャコ∥絵
福音館書店 出版
価格 本体389円+税
「あいうえおんどり/アナウンサー/おはよう/いいこえ/おえういあ」。おんどりのアナウンサー、こあらのコックさん、とらのトラック運転手、ももんがの漫画家など、いろいろな動物の職業を、リズムよく紹介する楽しいことば遊びの絵本です。岩手県在住の著者は元アナウンサーです。
響きで楽しむ『一握の砂』 目良 卓∥著
桜出版 出版
価格 本体1,500円+税
言葉の音が伝えるイメージを分析する「音相学」を応用し、啄木短歌の魅力を“言葉の響き”によって分析。これまで感覚だけに頼ってきた詩歌の明るさや暗さ、強さや弱さといった印象に一定の根拠が与えられています。啄木短歌の名作の鑑賞を通して、自分のイメージを相手に正しく伝え、表現する言葉の選び方を体系的に学ぶことができます。

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平成26年8月の新着郷土資料(平成26年7月31日掲載)

資料名出版情報内容
教育を紡ぐ
大槌町 震災から新たな学校創造への歩み
山下 英三郎、
大槌町教育委員会∥編著
明石書店 出版
価格 本体2,200円+税
東日本大震災によって物的・人的・精神的に大きな打撃を受けた学校現場は、震災時にどう対応し、それからどのように再生・創造していったのか。震災直後の学校の状況、教師として考えたこと、学校再開後の教育構想など、大槌町内の小学校と中学校の学校関係者が、約2年半にわたる思いや取り組みなどを綴ります。
旧暦で日本を楽しむ 千葉 望∥著
講談社 出版
価格 本体690円+税
「願はくは花のもとにて春死なんその如月の望月のころ」―そう西行が詠んだ“如月”とは2月ではない?織姫と彦星が出会うはずの七夕はなぜ梅雨の真っ最中?これらはすべて暦のいたずらによって起きたことなのです。新暦と日本の自然とのずれに悩んできた岩手県出身の著者が、忘れてしまった季節の移ろいを「旧暦」で蘇らせます。
ナイアガラに愛をこめて
大瀧詠一ルーツ探訪の旅
木村 ユタカ∥著
シンコーミュージック・エンタテイメント 出版
価格 本体2,000円+税
「君は天然色」「恋するカレン」「A面で恋をして」…。大瀧詠一さんが遺した珠玉の名曲のルーツとは? 左ページにルーツとなる楽曲、右ページに大瀧関連楽曲を掲載することで、その関係性が一目で分かるようになっています。膨大な音楽知識から生まれたナイアガラ・ポップスを徹底解析します。
前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理 大村 友貴美∥著
KADOKAWA 出版
価格 本体480円+税
繁華街の裏道にひっそりと建つ「カフェ・フロリアン」。古くみすぼらしい外見に反して、内装は豪華絢爛。女装のママは前世が見えると評判で、日々、悩みを抱える相談者が前世の記憶を探って解決してほしいと訪れますが…。前世の因縁と現世の謎を解き明かす、ユーモア・ミステリー小説です。著者は岩手県出身です。
みずうみ 千葉 智江∥ぶん え
大日本図書 出版
価格 本体1,300円+税
お母さんに怒られた、ゆうか。後から後からこぼれてくる涙は大きなみずうみになり、鳥や動物たちが水を飲みにやって来ました。すると舟を持った男の子もやって来て…。岩手県出身の著者が、泣き始めて泣き終える、ひとりの女の子の心の内を描きます。自分の涙も誰かの悲しみも癒してくれる絵本です。
文学の力
時代と向き合う作家たち
佐藤 泰正∥編
笠間書院 出版
価格 本体1,000円+税
時代の生み出す矛盾、その根源を問うことこそ、文学のかかえる必然の課題である―。夏目漱石、宮沢賢治、森鷗外ら時代と向き合った作家を取り上げ、文学の力とは何かを7名の論者が追究します。「宮沢賢治と鳥たち―「よだかの星」『銀河鉄道の夜』を中心に―」では賢治作品にみる鳥の存在意義がユニークかつ細密に論じられています。

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平成26年7月の新着郷土資料(平成26年6月30日掲載)

資料名出版情報内容
日本人が知らなかった中東の謎 佐々木 良昭∥著
海竜社 出版
価格 本体1200円+税
なぜ科学の時代に神を信じられるのか?世俗主義とイスラム主義とは何か?中東に関する素朴な疑問に答え、イスラム教とその社会、現地の人たちとの付き合い方を、ビジネス・ノウハウも盛り込んで解説しています。著者は岩手県出身です。
思い出をレスキューせよ!
“記憶をつなぐ”被災地の紙本・書籍保存修復士
堀米 薫∥著
くもん出版 出版
価格 本体1400円+税
思い出を救う。それは、被災した人が生きていくための大きな力となる―。東日本大震災の被災地や、全国のボランティア団体などで進められた「写真洗浄」の取り組みを、大船渡市でその活動を支えた一人の紙本・書籍保存修復士の姿を通して紹介します。
遠野物語 遭遇と鎮魂 河合 俊雄・赤坂 憲雄∥編
岩波書店 出版
価格 本体2500円+税
民俗学と臨床心理学による「遠野物語」の共同研究をベースとした論集です。震災以降、東北の古層をひもとく書物としてあらためて注目された古典に、心理学、民俗学、国文学など多彩な分野の書き手が、新たな読みを提示します。
花巻電鉄 上 湯口 徹∥著
ネコ・パブリッシング 出版
価格 本体1200円+税
市街地とその近郊の温泉である西鉛温泉・花巻温泉を結び、地元の人々や湯治客に親しまれた花巻電鉄。車体を正面から見ると細長く見えることから、ファンの間では「馬面電車」の愛称で知られていました。上巻は軌道線を中心に、その開業から廃止までの歴史を、写真を交えながら解説しています。
胡堂伝
百年分の借金をはねのけた男
外﨑 菊敏∥著
岩手復興書店 出版
価格 本体1389円+税
世に出て人のため世のために。青年は志を抱き、待ち受ける苦難の道に踏み出した―。学生結婚、文才を発揮した新聞記者時代、音楽への傾倒、そして作家の道へ。「銭形平次捕物控」の作者・野村胡堂の生涯を辿ります。
啄木
ふるさと人との交わり
森 義真∥著
盛岡出版コミュニティー 出版
価格 本体1600円+税
盛岡中学校の恩師、先輩、同級生、後輩、岩手師範学校に関わる人々、渋民尋常高等小学校に関わる人々など、石川啄木に関わりのある人々を取り上げ、その交友関係を紹介しています。『街もりおか』の連載に加筆し書籍化されました。

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平成26年6月の新着郷土資料(平成26年5月30日掲載)

資料名出版情報内容
田舎暮らしは心の良薬 嶋田 成子∥著
誠文堂新光社 出版
価格 本体1500円+税
岩手県生まれの著者は33年間東京でスナックを経営していましたが、ストレスによる病をきっかけに盛岡市の古民家を買い、単身で田舎暮らしを始めます。スナック経営者から小さな農園主となった著者による、厳しくも美しい四季折々の田舎生活実践記です。
走れ!移動図書館
本でよりそう復興支援
鎌倉 幸子∥著
筑摩書房 出版
価格 本体840円+税
本は、アイディアやアドバイスをくれる。未来に向けた道を照らす、一筋の光になる。東日本大震災直後、被災者の心の回復のために本を届ける移動図書館プロジェクトが始動しました。山田町、大槌町、大船渡市、陸前高田市などで、本の力を信じて行われているボランティア活動の誕生から現在までを綴ります。
石碑は語る
地震と日本人、闘いの碑記
森 隆∥著
保険毎日新聞社 出版
価格 本体1800円+税
日本人は古来より数多の地震、津波を経験し、その教訓と悲劇を石碑のかたちで残し伝えてきました。日本各地の石碑50個所を取り上げ、石碑を通して見えてくるその地域の人々の営みや、歴史・文化の物語を綴ります。岩手県からは宮古市、釜石市、大船渡市にある4つの石碑が紹介されています。
ヤンキー化する日本 斎藤 環∥著
KADOKAWA 出版
価格 本体800円+税
岩手県出身の著者による、ヤンキー論の対談集です。地元LOVE、母性、ファンシー。コミュ力、保守志向、現実的―。気鋭の精神科医/評論家が、日本に蔓延する“ヤンキー”センスを、芸術家、ジャーナリスト、タレント、小説家、歴史学者、建築家と、アツく語り合います。
はるがくれたハンカチ やえがし なおこ∥作
猫野 ぺすか∥絵
WAVE出版 出版
価格 本体1300円+税
パン屋さんにおつかいに行った女の子。おまけにもらった焼きたての黒いパンをポケットに入れて歩き出します。帰り道、草の上に腰かけてポケットに手を突っ込むと、パンは転がって川に落ちてしまいました。泣いている女の子の前にあらわれたのは…? あざやかな春の魔法を、美しい色彩の版画で描いた絵本です。作者は岩手県在住です。
3・11後の日本のために
啄木と賢治の里で考えたこと
青木 矩彦∥著
近代文藝社 出版
価格 本体1,800円+税
宮沢賢治の全体像(科学・宗教・作品)を理解し、その立位置・地平・風景を共有すること、震災後の昏迷を啓くヒントがそこにあるー。啄木、賢治から起して、大震災、大津波、原発事故へと繋げた本書の意図が、日本人の個的引き締めと現代的覚醒に有用であるようにとの願いを込めて著されました。

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平成26年5月の新着郷土資料(平成26年4月30日掲載)

資料名出版情報内容
のせ猫シロのほのぼのいなか暮らし SHIRONEKO∥著
宝島社 出版
価格 本体714円+税
シロたち「のせ猫」ファミリーは今日も仲よく「のせ練」中! 頭や手に、くだものや野菜、お椀やペットボトルなど様々なモノをのせる猫たちのかわいい写真集です。既刊「のせ猫」からのよりすぐりに、新作ネタを加えたベスト版です。「のせ猫」ファミリーは、岩手県の雪深い山あいで暮らしています。
冬の蝶
修法師百夜まじない帖
平谷 美樹∥著
小学館 出版
価格 本体552円+税
津軽からやってきた盲目の美少女修法師が、江戸の町で物の怪たちを次々と調伏してゆく怪奇譚です。冬に現れる蝶の正体は…。表題作を含め、笑って泣ける短篇全9篇を収録しています。電子書籍「百夜・百鬼夜行帖」に加筆して文庫化されました。著者は岩手県生まれです。
三陸人
復興を頑張る人を応援する旅
COMMUNITY TRAVEL GUIDE編集委員会∥編
英治出版 出版
価格 本体1,200円+税
人々との出会いを楽しむ旅のガイドブックが登場しました。北は宮古市から山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市を経て宮城県石巻市までの10市町村で復興をがんばる人を、史跡・自然・土産物などの情報とともに紹介しています。地域の人々を応援し観光を盛り上げ、地域経済の活性化を目指し著されました。
音楽は愉し
黎明期音盤収集家随想
野村 あらえびす∥著
音楽之友社 出版
価格 本体2,000円+税
流行作家として『銭形平次』シリーズをヒットさせ、批評家としてわが国新聞紙上初のレコード評を執筆した野村胡堂。ペンネームを「あらえびす」として執筆した名随想が復刻されました。音楽を愛し、レコードを愛した胡堂が、レコード収集の苦心談や交友関係について語っています。
3・11に生まれた君へ 「君の椅子」プロジェクト∥編
北海道新聞社 出版
価格 本体1,600円+税
多くの人命が失われ日本中が震撼した「あの日」、岩手、宮城、福島の地で生を受けた31の“いのち”。その誕生の物語をつづった、感動の手記集です。生と死を見つめながら、思い惑うことも多くあるはずの家族の記録、その一行一行に込められた思いが胸に迫ります。
鎮魂
石川啄木の生と詩想
遊座 昭吾∥編
里文出版 出版
価格 本体2,300円+税
石川啄木研究の第一人者である著者は、啄木がその生涯で多くの時を過ごした岩手県宝徳寺に生まれました。宝徳寺の十四世住職であった著者の祖父遊座徳英、十五世住職は石川啄木の父一禎でした。その運命にたぐりよせられるかのように著者が記した、啄木の生と詩想に迫る珠玉の啄木論集です。

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平成26年4月の新着郷土資料(平成26年3月30日掲載)

資料名出版情報内容
みちのく伝説物語 名久井 貞美∥著
伊吉書院 出版
価格 本体1,000円+税
日本で収集された口承文学という意味での「伝説」について、由来伝説・英雄伝説・聖者伝説・異界伝説という分類にとらわれず、東北地方で語り継がれてきた伝説をピックアップして著しています。阿弖流為、義経北行、座敷わらし、おしらさま…。その他の地方伝説についても述べられています。
いつもの旅先 常盤 新平∥著
幻戯書房 出版
価格 本体2,500円+税
おっとりした地方都市、北国の素朴な温泉宿、シチリアの小さなレストラン…。旅の思い出を中心に、めぐりゆく季節への感懐を綴っています。本書の最初のエッセイは「春を待ちながら」。著者は岩手県水沢生まれ。1986年、初の小説集「遠いアメリカ」で直木賞を受賞しています。2013年1月逝去。
生命(ゼーレ)の哲学
知の巨人フェヒナーの数奇なる生涯
岩渕 輝∥著
春秋社 出版
価格 本体4,000円+税
マーラーに崇拝され、フロイトに敬慕された大科学者グスタフ・フェヒナーは、なぜ忘れ去られたのか。19世紀近代において精神物理学を築き、物理学・心理学・数学・哲学・宗教・進化論まで広範な領域を横断したフェヒナー思想の謎を解き明かしていきます。著者は岩手県生まれです。
そのとき被災地は
栄養士が支えた命の食
公益社団法人岩手県栄養士会∥編
公益社団法人岩手県栄養士会 出版
価格 本体1,000円+税
東日本大震災から3年。「食」と「栄養」の専門職である管理栄養士・栄養士達のあの時の行動がここに著されています。一人ひとりの「命を繋ぐため」の奮闘の記録は、今後いつか起こるであろう大災害への備えとして、最善の行動指針の一助となることを願ってまとめられています。
画本 風の又三郎 宮沢 賢治∥原作
藤城 清治∥影絵
講談社 出版
価格 本体2,250円+税
谷川の岸にある小さな学校。2学期の始まる朝、教室には赤い髪をした見知らぬ少年がすわっていました。みなで噂していると、大きな風が吹いたので、その転校生は「風の又三郎(またさぶろう)」と呼ばれるようになりました…。影絵作家の藤城清治氏が、89歳にして全身全霊で取り組み描き出した賢治作品です。

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平成26年3月の新着郷土資料(平成26年2月28日掲載)

資料名出版情報内容
光の王国
秀衡と西行
梓澤 要∥著
文藝春秋 出版
価格 本体1,900円+税
内大臣頼長の密命を受け、遙か奥州平泉に向かった西行は、かの地で若き藤原秀衡と出会います。末法の世に奇跡の王国を見た西行の胸に去来した想いとは…。藤原秀衡と西行の交友が描かれています。物語は「陸奥(みちのく)は道の奥…」と、これからの旅の険しさを思い憂いていた西行が、「奥大道」を見て驚くところから始まります。
北に生きるシカたち
シカ、ササそして雪をめぐる生態学
高槻 成紀∥著
丸善出版 出版
価格 本体2,400円+税
ホンシュウジカの北限といわれる岩手県五葉山。シカはその地でどのように植物的自然とかかわり、暮しているのでしょうか。動植物生態学を専門とする著者が、10年余の山歩きを通して生態研究の基礎項目を一つ一つ明らかにし、増えやすく減りやすい彼らの保護の具体的な指針を示しています。
大宰相・原敬 福田 和也∥著
PHP研究所 出版
価格 本体3,900円+税
「力の政治」を体現した、国際感覚豊かな現実主義者、原敬。彼が残したものは何だったのか。その不在によってなったものは何だったのか。文芸評論家、作家である著者が、「平民宰相」の歴史に埋もれた実像を明らかにすべく著しています。
まつぼっくりちゃん ありがとうをチカラに 「ありがとう りくぜんたかた」プロジェクト∥作
ほしぞらデザイン 出版
価格 本体1,000円+税
まつぼっくりちゃんは、海辺にすわり、夜の空をずっとながめていました。あの日、かけがえのない普通の暮らしを変えてしまった津波。まつぼっくりちゃんの目に、涙がうかびます。けれど、見守ってくれる、支えてくれるみんながいることを思い出し…。陸前高田生まれのキャラクター「まつぼっくりちゃん」の絵本です。
2皿で、かんたん薬膳
からだがたべたいものをたべる
豊村 薫∥著
世界文化社 出版
価格 本体1,300円+税
「医食同源」は家庭にある最高の料理そのもの。季節のものを美味しく食べることこそ、薬膳料理本来の意味です。旬の食材を使い1年を通して体と心を元気にする薬膳料理を、2皿でおもてなしができるよう、日本の家庭でも再現しやすいレシピで紹介しています。著者は岩手県生まれです。
雨ニモマケズ 宮沢 賢治∥文
アーサー・ビナード∥英訳
山村 浩二∥絵
今人舎 出版
価格 本体1,500円+税
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が生まれたところは、現代の日本とはあまりにも大きく異なる世界。そのギャップを掘り下げることからこの絵本が始まりました。アニメーション作家・山村浩二が描く里山の絵に、詩人アーサー・ビナードによる英訳が添えられています。賢治さんの「里山」は、決して古くはないのです。

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平成26年2月の新着郷土資料(平成26年1月31日掲載)

資料名出版情報内容
時空を超えた絆
山田浦から始まるオランダ交流物語
木村 悌郎∥著
岩手復興書店 出版
価格 本体1,429円+税
1643年のオランダ船ブレスケンス号事件から始まった、オランダと岩手県下閉伊郡山田町との交流。東日本大震災に見舞われた時も、山田町に対して真っ先に支援を申し出てくれたオランダの人たち。歴史にも触れながら、平成における日蘭交流の出発点等を著しています。著者は山田町生まれです。
七つの蕾 松田 瓊子∥著
真珠書院 出版
価格 本体900円+税
草場家の長女・百合子、次女・梢、長男・譲二、末っ子・ナナと、近所の日高家の黎子・このみ・康彦。神奈川湘南の上流家庭を舞台に、7人の少女少年たちの日々の出来事と心の成長を清らかに描いています。昭和15年、23歳の若さで早世した著者の父は、「銭形平次」を生んだ作家野村胡堂です。
中洞正の生きる力
山地酪農家
中洞 正∥著
六耀社 出版
価格 本体1,600円+税
効率優先の酪農ではない、「山地酪農」(24時間365日、畜舎に牛を戻さない通年昼夜型自然放牧)に挑む中洞正氏の生きる力に迫ります。 牛と人と自然の持続可能な未来を目指す山地酪農家が、一次産業と国土保全のあるべき姿を示しています。著者は宮古市生まれです。
ゴールディーのお人形 M.B.ゴフスタイン∥作・絵
末盛 千枝子∥訳
現代企画室 出版
価格 本体1,500円+税
ひとりで暮らす女の子ゴールディーは、両親がしていたように人形を作る仕事を続けています。やさしくて、かわいらしい笑顔の人形は、森で拾った枝を使って作ります。そうでないと「生きている」感じがしないからです。ある日、ゴールディーは店で中国製のランプを見つけて…。訳者は八幡平市在住です。
評伝 服部良一
日本ジャズ&ポップス史
菊池 清麿∥著
彩流社 出版
価格 本体2,500円+税
明治から戦前戦後にかけて、数多くの名曲・ヒット曲を手がけた服部良一。日本のジャズ&ポップス史にあたえた影響と功績を詳しく検証しつつ、彼の音楽と生涯を綴ります。ディスコグラフィー、年譜も収録されています。著者は岩手県出身です。
「啄木日記」公刊過程の真相
知られざる裏面の検証
長浜 功∥著
社会評論社 出版
価格 本体2,700円+税
第1級資料である石川啄木の日記。幾つもの曲折の後出版された日記の隠れた歴史を読み解くことを通して、知られざる啄木の世界を描いています。時代と世代を超えて読み継がれる啄木文学の魅力と、今日的課題を探っていきます。

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平成26年1月の新着郷土資料(平成25年12月27日掲載)

資料名出版情報内容
武士道
いま人は何を考え、どう生きればいいのか
新渡戸 稲造∥著
奈良本 辰也∥訳
三笠書房 出版
価格 本体1,000円+税
強靱な精神力を生んだ、武士道の本質を解き明かした名著です。武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、人の上に立つための「仁」、試練に耐えるための「名誉」…。現代に生きる人々に「今、何を考え、どう生きればいいのか。」を示してくれます。
スズメ
つかず・はなれず・二千年
三上 修∥著
岩波書店 出版
価格 本体1,500円+税
スズメと日本人の付き合いは約2,000年。見飽きたようなその顔も、思い浮かべるのは難しく、生態には謎がいっぱいです。 ここ20年で少なくとも半減した小さな隣人を愛おしみながら、その意外な素顔に科学・文化両者の視点から迫っています。著者は、理学博士、県内大学の講師であり、鳥の行動や生態についての研究者です。
北のはやり歌 赤坂 憲雄∥著
筑摩書房 出版
価格 本体1,500円+税
昭和という時代を映す鏡であった戦後歌謡曲は、つねに「北」のイメージとともにありました。失われた故郷をもとめる者、さすらいの地を探す者たちは、なぜ東北の大地をめざしたのでしょうか。「東北学」を提唱する民俗学者である著者が、名曲の背景にある、北の近代がはらんできた精神史をたどりつつ、日本人の心情の深層に迫ります。
阿弖流為
夷俘と号すること莫かるべし
樋口 知志∥著
ミネルヴァ書房 出版
価格 本体3,000円+税
国家と蝦夷との戦争において蝦夷軍の総帥として戦い、最後には自ら投降し斬首されて世を去った阿弖流為。阿弖流為ら蝦夷の人々が残したものとは…。長く転戦を重ねながら、征夷の時代を終結させるために、国家側社会との平和・共生のありようを模索し続けたその生涯の真実に迫ります。
浜の命 小松 則也∥文・絵
Stephen Coler∥英訳
新沼 史和∥監修
ツーワンライフ 出版
価格 本体1,334円+税
気仙船大工の小松新一さんは、平泉・毛越寺の「大泉が池」に浮かぶ「龍頭鷁首船(りゅうとうげきしゅせん)」の船体をつくる仕事を引き受けました。ところが、大津波に造船所がのみこまれてしまい…。世界遺産となり、観光客を魅了したその船の建造に隠された、気仙船大工の命を賭した秘話です。英訳も掲載されています。
宮沢賢治「玄米四合」のストイシズム 廣瀬 正明∥著
朝文社 出版
価格 本体2,300円+税
「雨ニモマケズ」の出だしは、強烈なインパクトにより、日本人で知らない人はいない身近な存在です。文中にある「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」というフレーズ。宮沢賢治は何を意図したのか、フレーズをめぐる議論に決着をつけるべく、ベジタリアン、四合、玄米の問題を徹底的に検討しています。

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