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ファイルNo.6「お正月をあそぼう！～古絵図deすごろく～」
更新日：平成25年10月1日
イベント概要
- 開催日時
- 2013年1月13日(日)13時00分～、15時00分～(2回開催)
- 対象
- 小学生
- 定員
- 各回10名
- 場所
- 児童コーナーおはなし室
- 参加費
- 無料
- 広報
- 館内掲示、ホームページ、twitter、メールマガジン、盛岡市内小学校へポスター配布
- 対応者
- 児童担当スタッフ2名
- 参加者
- 子ども14名、保護者8名
1.企画
「お正月を遊ぼう！」は岩手県立図書館の新年恒例イベントです。毎年少しずつ趣向を変えて実施していますが、参加者が少なかったり多すぎて収拾がつかなかったりと四苦八苦していました。
そこで今年は新たな試みとして、「お正月らしさ」に「県立図書館らしさ」の要素をプラスしたイベントにしようと児童担当スタッフ全員で頭をひねりました。その結果、「県立図書館らしさ」という観点から貴重書庫に保管している古絵図を使うという案が出され、古絵図を使ってお正月らしい遊びをするならすごろくを作ってはどうかということで意見がまとまりました。すごろくの内容は、古絵図を使うから歴史に絡めたもの、具体的には道中双六のように旅をする感覚で歴史を年代順にたどって、遊びながら岩手の歴史を学ぶことができるもの、と決定しました。
2.準備
すごろく制作は、①紹介する古絵図を選ぶ、②古絵図を撮影、③拡大してプリントアウトする、④それを貼り合わせて一枚の大きな絵図を作る、⑤その上にマスを貼り付ける、という手順で進めました。
すごろくには「一回休み」や「○マスすすむ」「○マスもどる」などのマスも必要ですが、それらの指示も「中尊寺金色堂が完成、3マスすすむ」など歴史上の事柄に絡めたものにし、また歴史や文化に関するクイズに正解すればすすめるというマスも作りました。
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- すごろく(平泉版)制作中 その1
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分割された絵図を貼り合わせる、パズルのような作業。なぜか絵柄が合わない場所があり、悪戦苦闘。
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- すごろく(平泉版)制作中 その2
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貼り合わせた絵図の上にマスを貼り付ける作業。絵図の大きさに合わせて、再びパズルのように紙を配置していきます。
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- すごろく(盛岡版)完成
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超巨大すごろくを目指したものの、各種の事情によりこのサイズ（盛岡版・平泉版ともに縦横約160センチメートル程度）になりました。
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- すごろく(盛岡版)ゴール
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県内企業が開発・販売している「盛岡城本丸三十櫓（天守）」（推定復元）のペーパークラフトを飾りました。
3.当日
13時開始の1回目、15時開始の2回目ともに7人ずつの子供が参加してくれました。参加者のほとんどが低学年であったため、歴史に関してはわかったようなわからないような、という反応の子どもたちが多かったのですが、それでもすごろくは純粋に楽しんでいただきました。また中にはすごろくが楽しいと言って2回参加する子もいました。すごろくの中に組み込んだ、盛岡や平泉に関するクイズも喜んでもらえていたようです。
普段見ることのない貴重書庫や古絵図も、大人の方も含め参加者全員熱心に見ていて、図書館には様々な資料があることを知ってもらう意味でも、このような機会を設けることの重要性を感じました。
- プログラム
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- はじめのあいさつ～正月遊びの解説 【約10分】
- 貴重書庫の紹介（外から見る）…写真① 【約10分（移動時間含む）】
- 古絵図を見る …写真② 【約5分】
- すごろく …写真③ 【約25分】
- 終わりのあいさつ
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- 写真① 貴重書庫
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大型の金庫のような鉄扉の内側に、もう一つの扉。踏み台を使って窓ごしに中をのぞいてもらいました。
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- 写真② 実物の古絵図
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今回のすごろくのもとになった地図のほか、昔のすごろくや凧なども紹介しました。
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- 写真③ すごろく
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歴史のことはよくわからない子も、保護者に色々教えられながら楽しんでくれました。
- クイズに正解すれば4マスすすむ！
「チャンスクイズ！」の問題と答え（一例）
- 【問題】盛岡城の別名は？
- ①不来方城 ②岩手城 ③南部城
（答え：①不来方城） - 【問題】平泉文化を支えた特産物は？
- ①日本刀 ②黄金 ③石油
（答え：②黄金） - 【問題】中尊寺で発見された、800年前の種からよみがえった花は？
- ①さくら ②あやめ ③はす
（答え：③はす）
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- ふくわらい
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未就学児用に用意した手作りふくわらい。小学生にも大人気！
4.所感
高学年の子供たちをイベントに呼び込むことは難しく、試行錯誤していますがなかなか結果に結びつかないのが現状です。（子どもが友達同士で来館しにくい立地条件ということもあるのですが）
古絵図を使い、郷土の歴史や文化に触れていただくという今回の企画の内容からすると、高学年をターゲットにできるイベントなので、今後もいろいろな展開できる可能性があると感じました。今回もっとも反応がよかったのが、歴史好きと本人が言っていた４年生の女子であったことから、高学年向きのPR方法としてはすごろくよりも歴史の方面をより強調するのが有効だったかもしれません。